ゲーミングPCでゲームを行う際に、必ず必要になるのはゲーミングモニターです。ゲーミングPC本体があっても映すモニターがなければゲームを行うことができません。
本記事では、ゲーミングモニターの概要と特徴を解説します。また、おすすめのゲーミングモニターもご紹介します。
ゲーミングモニターについて

結論から申し上げると、ゲーミングモニターとは、ゲームを行う際に必要になるモニターのことです。
通常のモニターと比較して、滑らかな動きや高画質を楽しめます。また、昨今のゲーミングモニターでは、疲れを軽減するモニターが販売されています。
ゲーミングモニターの特徴や、普通のモニターとの違いを下記にて解説します。
ゲーミングモニターとは?
ゲーミングモニターとは、ゲームに特化しているモニターのことです。また、普通のモニターと比較して画面の映像やリフレッシュレートなどが異なります。
大まかな違いは、「動きの滑らかさ」と「表示遅延の少なさ」などが存在します。
なお、普通のパソコンの場合は、Webページ閲覧や画像編集などはディスプレイで何かが動くといったことはありません。反対に、画面内で動きが発生しているゲームの場合は、常に激しく動いているといった特徴があります。
ゲーミングモニターは、キャラクターや背景などの動きを快適に映し出すことが可能です。
ゲーミングモニターを使うとシューティングゲームやアクションゲームなどの動きが多いゲームに対応できるため、快適にゲームプレイを行えます。そのため普通のモニターとゲーミングモニターでは動きに対する感度が異なります。
しかし、ボートゲームやシミュレーションゲームの場合は、激しい動きが必要ないため、普通のモニターで十分ゲームプレイが可能です。
ここからは、ゲーミングモニターのメリットやデメリットも交えて解説していきます。
メリット
普通のモニターの場合は、表示遅延が大きく発生するため、スペックの高いゲームには不向きと言えるでしょう。
表示遅延とは、入力された通信よりも少し時間が経過して表示されることです。基本的に、すべてのモニターは表示遅延が発生するため、表示遅延が生じた場合はシューティングゲームなどで撃った弾が相手に当たらないといったデメリットがあります。
加えて、普通のモニターの場合はゲーム本来の動きや、キャラクターなどの動きが再現できないため、快適に行えないといったデメリットも存在します。反対に、ゲーミングモニターの場合はスペックが高いため、表示遅延を遅くするのです。
そのため、細かい動作や相手に勝ちやすいなどのメリットがあります。ゲームを快適に行うのであればゲーミングモニターを選びましょう。
デメリット
先ほども少し申し上げた通り、ゲーミングモニターには機能が多く搭載しているため、画質が少し下がってしまうといったデメリットがあります。
しかし、価格が高いゲーミングモニターの場合は、リフレッシュレートが高いため、高画質でゲームプレイが可能です。
ゲーミングモニターと普通のモニターの違い
多くの場合、ゲーミングモニターは高性能なスペックであるため普通のモニターよりも全体的に性能が高いといった特徴があります。
ゲーミングモニターの高性能は、細かく分けると全部で6つ程度存在するため、下記のような性能があります。
- V-Sync
- G-SYNC
- FreeSync
- コントラスト比
- 色域
- ブルーライト低減
それぞれ順番に見ていきましょう。
V-Sync
垂直同期(V-SYNC)とは、フレームレート(fps)と画面の画質を決めるリフレッシュレートを合わせる設定のことです。たとえば、リフレッシュレートが140Hzであれば、フレームレートの上限は140Hzになります。
理由としては、後述詳しく解説しますが、「ティアリング」といった現象を防ぐためだからです。V-SYNCを行う際には、メリットやデメリットも生じてしまいます。
- メリット:ティアリングが防げる
- デメリット:スタッタリングが生じる
ティアリングとは、GPUの処理速度がディスプレイのリフレッシュレートよりも大きく超えてしまう際に、生じてしまう現象のことです。なお、V-SYNCをオフにした場合は、リフレッシュレートにかかっている機能を無視してしまうため、次にくるフレームが表示されてしまうのです。
そのため、綺麗な映像や画質が映し出されなくなり「ティアリング現象」が生じてしまいます。なお、V-SYNCをオンにすれば、防ぐことが可能です。
スタッタリングとは、V-SYNCをオンにするとディスプレイがカクつくといった現象のことです。たとえば、リフレッシュレートが高い場合は、それに伴いGPUも高いリフレッシュレートでデータを送信します。
しかし、低いリフレッシュレートが発生した場合は、新しい描画を映せなくなります。そのため、カクついて見えたり止まったように見えたりして遅延が発生するのです。また、周辺機器のコントローラーやマウスにも影響が出てしまうため、動作が遅くなってしまいます。
なお、シューティングゲームでは、高フレームレートを出力するため、カクツキが発生したりフレームレートが落ちたりしてしまうのです。そのため、スタッタリングが生じてしまうといったデメリットがあります。
スタッタリングを防ぐためには、G-SYNCを使用するため下記にて詳しく解説します。
G-SYNC
「G-SYNC」とは、スタッタリングとティアリングを防ぐために作られたNVIDIAが開発した技術のことです。G-SYNCは、画面のリフレッシュレートを更新します。
基本的には、スタッタリング現象が起きる原因は、GPUが画面を持つことによって発生していました。しかし、ディスプレイがグラフィックボードを持つことによって、スタッタリングが解消されました。
なお、注意点としては、G-SYNCを使用する際には、グラフィックボードとディスプレイがG-SYNCに対応してなければいけません。
FreeSync
「FREE-SYNC」とは、AMDが開発した技術のことです。基本的に、GPUのスタッタリングとティアリングを防止するための機能としてはG-SYNCと同じだと捉えておきましょう。
なお、使用する場合は、対応しているグラフィックボードとモニターが必要です。
コントラスト比
コントラストとは、映像や画像などの明るさの差を示すことで、「対照」や「対比」の意味を持つ言葉のことです。そのため、コントラストが高ければ高いほど画質が綺麗といった特徴があるため、低いと画質が見にくいといった特徴があります。
コントラストは、黒色の最小輝度と白色の最大輝度の比率を表現しているのです。一般的な呼び方は、コントラスト比と呼ばれます。
パネルの種類やディスプレイの種類によってコントラスト比が変わってくるため、TNパネル、IPSパネル、VAパネルによって画質の鮮明度や綺麗さが異なります。
色域
色域とは、特定の色の範囲を定めて認識できる色の範囲を定めたものです。
例として、プリンタやスキャナ、デジタルカメラなど、様々な機器が存在しており、色の範囲はそれぞれ変わってくるため、色をすりあわすために色域を決めるのです。
色域の表現方法には、様々な方法が存在しているものの、一般的にxy色度図を使用するたXYZ表色系の図になります。xy色度図は、色座標としてグラフ化されているため、色を数値に置き換えるといった特徴があります。
ブルーライト低減
本記事を読んでいる方は、常に携帯電話やパソコンを使用しているため、常にブルーライトの光を浴びています。基本的には、バックライトと呼ばれており、液晶画面を光らせることによって発生しているのです。
つまり、液晶から発生するバックライトの光を見ているといった認識をしましょう。バックライトから発生するブルーライトは、青色です。
画面から発生する光は、様々な色が存在してるものの、普段見ている光はブルーライトになります。また、ブルーライトには良質な睡眠がとれなかったり、目に負担をかけたりするため、長時間のパソコン作業は控えた方が良いでしょう。
ブルーライトは悪影響?
しかし、研究によるとブルーライトによる人体への影響は、現時点では分からないといった答えになります。それでも多くの方は、ブルーライトによる影響を感じているため、良い影響ではないと言えるでしょう。
また、ブルーライトは紫外線に近いと言われているため、本当の場合は人体にとって悪影響になりかねません。
では、ブルーライトが人体に悪影響ではないという意見を取り入れて考えてみましょう。たとえば、ブルーライトによる悪影響の場合で考えてみると、ブルーライトが直接脳に伝わることによってホルモンバランスを崩してしまいます。
しかし、ホルモンバランスが崩れて成長過程や精神などへの影響はあまり聞きません。普段使用している携帯電話だと、顔との距離が非常に近いため、ほとんどの方はなにかしらの悪影響を受けると言えます。
ブルーライトによる睡眠への影響
次に、ブルーライトによる睡眠への影響を見てみましょう。ヒトの体は、体内時計を持っており、効率良く生きられるようにできています。
日中は、太陽の光を浴びることによって体の中でセロトニンが出ます。セロトニンとは、簡潔に言うと精神を安定させる物質のことです。セロトニンが分泌することによって、鬱の予防や自律神経が安定するため、非常に人体にとって重要な物質です。
しかし、寝る前にパソコンや携帯電話をいじってしまうと自律神経が乱れてしまい、睡眠の質が低下してしまいます。そのため、起きた際には少しだるさを感じたり、寝不足になったりします。
なお、ブルーライトには自律神経を整える役割を担っており、体をリセットする働きがあると言われているのです。
そのため、日光にはブルーライトの光が発生していることによって体内時計をリセットすると言われています。つまり、ブルーライトに悪影響があるわけではないため、画面を暗くして寝る前にスマホやパソコンを見てしまうと自律神経が乱れると捉えておきましょう。
ブルーライトによる目への負担
また、昨今ではブルーライトを常に浴びている方も多いため、目に対して大きな負担をかけてしまっているのです。ブルーライトを常に浴びることによって、目の筋肉が酷使されてしまうため、焦点が合いにくいといった影響が出てしまいます。
基本的に、ブルーライトは光が散乱しやすい特徴があるため、380nm〜500nmの波長と言われています。
そのため、ブルーライトの光には強いエネルギーが存在していることによって、目に悪影響を及ぼしている可能性があると言えます。
研究結果には人体への悪影響はないと言われていますが、長時間の画面目視や寝る前のスマホは控えた方が良いでしょう。
ブルーライトを防ぐ方法
なお、ブルーライトの光を防ぐ方法はいくつか存在します。まずは、メガネ屋で販売されているブルーライトをカットするメガネを購入することによって軽減が可能です。
めがね屋でよく見かけるのは、「ブルーライト50%カット」と記載されているブルーライトカットのメガネが多いです。なお、購入するメガネによっても効果はあまり感じないメガネもあるため、効果を得たい場合は少し価格が高いブルーライトカットのメガネがおすすめです。
また、普段メガネを付けていない方からすると、慣れるまでに時間もかかってしまうため、違和感を感じてしまうでしょう。加えて、それなりに高いメガネが多いため、無料で試せるブルーライトカットをおすすめします。
今からでもできる方法は、スマートフォンやパソコンなどの輝度を落とすことです。なお、輝度を落とすことによって、画面が暗くなるため、見づらいといったデメリットがあります。
しかし、コストのかかるブルーライトカットのメガネを購入するよりも即効果を感じられるでしょう。画面を暗くすることによってブルーライトの光を軽減できるため、ブルーライトカットをしたい方に有効な方法です。
色温度の調整もブルーライトカットに効果的です。スマホやパソコンで試せるため、ディスプレイの設定から色の調節が可能です。色温度とは、色見のことです。
色温度が低ければ赤くなり、反対に高いと青っぽくなるといった特徴があります。画面に含まれるブルーライトの量は、色温度の調節によって軽減できます。
しかし、色温度を下げすぎてしまうと見づらくなってしまううえに、目が疲れやすいといった特徴があるため、下げすぎには注意しましょう。また、デザイン関係で勤めている方やデザインに詳しい方でも難しい方法となるため、容易に行えるやり方ではありません。
なお、ブルーライトを調節したり、軽減したりできるアプリなども存在しているため、スマホからダウンロードしてみてはいかがでしょうか。大半のアプリの場合は、画面の明るさや暗さに応じて自動で調節してくれます。
また、専用のアプリをダウンロードせずともブルーライトカットが可能です。基本的に、スマホには設定画面から行える機能として、ナイトモードが存在します。
ナイトモード設定を行うことによって、スマホの充電も保てたり、ブルーライトも軽減できたりするため、一石二鳥と言えるでしょう。加えて、スマホの画面をどれほど見ていたかをデータとして表示化してくれるため、ブルーライトの浴びた時間を確認できます。
結論として、ブルーライトによる悪影響は未だに分からないことが多いため、はっきりとした答えはありませんが、なるべく抑えた方が悪影響にはなりません。また、スマホやパソコンのディスプレイの方が問題あると考えられます。
明るい画面は写真が綺麗に映るものの、常に画面を明るくして見ていると目が疲労してしまいます。そのため、明るさの使い分けをすることによって目に負担をかけないようにしましょう。
グレア(光沢)、ノングレア(非光沢)
「ノングレア(非光沢)液晶モニター」と「グレア(光沢)液晶モニター」とは、液晶モニターの機能として備わっている表面加工処理のことです。
液晶画面にツヤがないモニターはノングレア液晶モニターと呼ばれており、画面の表面がマットといった特徴があります。
一方で、液晶画面にツヤがあるモニターはグレア液晶モニターと呼ばれており、外からの光を反射するといった特徴があります。
なお、昔のパソコンはすべてノングレア液晶モニターが一般的でした。しかし、昨今ではグレア液晶モニターが主流になってきているため、それぞれのメリットやデメリットを解説します。
ノングレア(非光沢)のメリット
ノングレアのメリットは、液晶モニター画面に照明や物体などの映り込みを阻止します。なぜなら、外からの光が反射しにくいといった特徴があるからです。そのため、長時間の作業を行う方に適しており、パソコンの画面を長時間見ても疲れにくいと言えるでしょう。
また、画面の映り込みが少ないため、目の負担があまりないといったメリットがあります。
たとえば、長時間ゲームを行ったり動画視聴を行ったりしても光が反射しにくいため、快適にゲームを行えます。また、ノングレア液晶モニターは指紋が残りにくいうえに、ホコリなどが目立ちにくいといった特徴があります。
なぜなら、ノングレア液晶モニターはグレア液晶モニターと比較した場合、画面がさらさらしているからです。
ノングレア液晶モニターは、長時間使用しても疲れにくいといった特徴があるため、ゲームを集中して行いたい方や長時間作業を行う方は、ノングレア液晶モニターがおすすめです。
ノングレア(非光沢)のデメリット
ノングレア液晶モニターのデメリットは、画面に表示される映像や写真などが見づらくなってしまうといったことが挙げられます。なぜならノングレア液晶モニターはグレア液晶モニターと比較した場合、発色が抑えられるからです。
そのため、美しいグラフィック性能を備えているゲームには不向きと言えるでしょう。ノングレア液晶モニターは画面が全体的に白っぽくなるため、コントラストも地味に感じてしまいます。
また、昨今のMMORPGやオープンワールドRPGなどのグラフィックが比較的高い傾向にあるため、映像を楽しみたい方にはおすすめできません。加えて、ノングレア液晶モニターは地味なコントラストになるため、作業の際に黒文字が白っぽく見えることもあります。
動画視聴や映画鑑賞を行う際にも、黒色の表現が弱くなってしまうため、見づらくなるといったデメリットは存在します。
そのため、ノングレア液晶モニターで写真や動画などの編集を行ってしまうと、見え方が大きく異なってくるため、作業を行う際には十分注意して行いましょう。
次に、グレア液晶モニターのメリットとデメリットを解説します。
グレア(光沢)のメリット
グレア液晶モニターは黒色が綺麗に映るため、動画視聴の視聴や高画質のゲームを行う際には、綺麗に映るといったメリットがあります。そのため、MMORPGやオープンワールドRPGなどの高いグラフィック性能を求めるゲームに適していると言えるでしょう。
加えて、グレア液晶モニターはコントラストが高いため、クリエイティブ作業に向いています。動画編集や画像編集を行う際には、文字や画面などがくっきり映るため、快適に作業を行えると言えます。
そのため、グラフィック性能が高いゲームを行いたい方や、クリエイティブ作業を快適に行いたい方は、グレア液晶モニターがおすすめです。
グレア(光沢)のデメリット
なお、グレア液晶モニターのデメリットは、液晶モニターにツヤがあることです。つまり、ツヤがあることによってホコリが付いてしまったり、指紋が付いたりしてしまいます。
また、ホコリが吸着した際には、目立ってしまうためホコリが気になる方には不向きと言えるでしょう。指紋に関しても触った跡が残りやすいため、神経質な方は嫌かもしれません。
グレア液晶モニターは、光を反射しないため外からの光が画面に映り込みやすいといったデメリットもあります。そのため、ゲームプレイ中の画面が暗くなるシーンでは、画面に反射して自分の顔が映ってしまいます。また、画面が暗い場合は視界に入る情報が多いため、気にしてしまうかもしれません。
そのため、神経質な方や明るさをあまり求めない方には、グレア液晶モニターはおすすめできません。
ゲーミングモニターを選ぶ時に見ておくべきポイント

ここまで、ゲーミングモニターの概要や特徴を解説してきました。ここからは、ゲーミングモニターを選ぶ際に見るべきポイントを解説します。結論として、下記のような選び方です。
- モニターのサイズから選ぶ
- リフレッシュレートから選ぶ
- 解像度から選ぶ
- 応答速度から選ぶ
- モニターの形状から選ぶ
それぞれ順番に解説します。
モニターのサイズから選ぶ
1つ目の選び方は、画面サイズにこだわって選ぶ方法です。多くの場合、ゲーミングモニターの主流なサイズは27インチと言われているため、ゲームを行う際には疲れにくく目に対する負担が少ないといったサイズです。
また、32インチクラスのゲーミングモニターは画面が大きいため、大画面でゲームを行う場合は魅力があります。加えて、文字が大きく表示されて非常に使いやすいといった特徴があります。
しかし、画面が大きいということは、幅広い範囲で目の動きをしなければその場の状況が把握できないというデメリットも存在します。
特に、シューティングゲームなど動きが多いゲームでは、長い時間ゲームに没頭してしまうと疲れが多く溜まってしまうため、快適にゲームを行えてバランスのいい27インチクラスのモニターがおすすめです。
また、27インチモニターの特徴として視線の移動を最小限にしつつ画面全体の状況を把握できるといった特徴があります。そのため、有名なシューティングゲームイベントで活用されることによって認知されやすいといったメリットがあります。
一方で、24.5インチ以下のゲーミングモニターでも、映像は繊細で鮮やかではあるものの、画面のサイズが小さいため文字のサイズや画面とのバランスが合わないこともあるため、24.5インチ以下のゲーミングモニターを購入する際は慎重に選びましょう。
リフレッシュレートから選ぶ
2つ目の選び方は、ゲーミングモニターのリフレッシュレートから選びましょう。ゲーミングモニターには、画像の鮮明度決めるリフレッシュレートといった機能が搭載しており、価格の高いゲーミングモニターはリフレッシュレートの性能も高いと言えます。
ゲーミングモニターで最も重要なリフレッシュレートとは、画面を更新するために決める時間と捉えておきましょう。
なお、リフレッシュレートには単位が存在しており記号はHz(ヘルツ)になります。一般的なゲーミングモニターは60Hzが多いため、ヘルツによって画面の見え方が大きく異なるのです。
また、リフレッシュレートにはゲーミングモニターが必要であるため、液晶モニターの場合は画面の更新頻度は1秒間で行います。
フレームレートも重要
リフレッシュレートと同じくらい重要なフレームレートといった機能が存在しており、ゲーミングモニターを使用する方には覚えておきたい知識です。また、フレームレートも単位が存在しており、記号はfpsとなります。
フレームレートには、大きく分けて4つ程度存在しており、240fpsや144fps、120fps、60fpsなどがあるため、高いフレームレートでゲームを行った際は、画面が鮮明に映すといった特徴があります。
たとえば、120fpsの場合は、120回程度価格情報がゲーミングモニターに送信されるため、60fpsと比較して60回以上送信されます。なお、240fps方は同じく240回描画情報がゲーミングモニターに送信されるため、60fpsと比較した場合は4倍程度の差があります。
しかし、フレームレートとリフレッシュレートの数値が異なる場合は、低い方の数値に合わせなければなりません。
つまり、144fpsを搭載しているゲーミングパソコンと、60Hz搭載しているゲーミングモニターの場合は、低い方の60fpsでゲームを行うことになります。そのため、ゲーミングパソコンのスペックに合わせてゲーミングモニターを選ぶ必要があるのです。
ゲーミングモニターを購入する差には十分に気を付けて選択するようにしましょう。
解像度から選ぶ
ゲーミングモニターを選ぶうえでは、解像度から選ぶことをおすすめします。自分の近くにも常に解像度が存在しており、代表的なものとしてスマホの画面にも存在しています。
解像度とは、簡潔に言うと画質のことです。例として、サイズがまったく同じゲーミングモニターで比較した場合を解説します。
高解像度の場合は、細かい部分まで画像の密度が濃くなることによって画質が綺麗になったり鮮やかになったりする特徴があるのです。
一方で、低解像度の場合は画像の密度が小さくなるため、映像がやや見にくかったり鮮明さにかけたりします。
WQHD解像度
また、ゲーミングモニターの解像度は5つ程度存在しており、例としてWQHDがあります。
WQHDの解像度は、「2560×1440」となるため、丁度真ん中くらいの少し上といった認識で捉えておきましょう。また、WQHDとは、「Wide Quad-HD」の略語のことです。
多くの場合、使用されているゲーミングモニターは、フルHDが一般的と言えるでしょう。解像度が高ければ高いほど鮮明には映るものの、ゲーム上級者の中にはフルHDを使用している方もいます。
そのため、自分がどのゲームを行いたいかによって選ぶゲーミングモニターも異なるのです。
WQHDはフルHDよりも解像度が高いため、画質は綺麗に映ります。そのため、オープンワールドRPGなどで活用する際には、機能を十分に発揮できるでしょう。
また、クリエイティブ作業を行う方にとっても、映像が見やすいといった特徴があるため、動画編集や画像編集に適していると言えるでしょう。
そのため、ゲーミングモニターの画面サイズが大きいほどメリットが存在するため、1つの作業を行いながら違う作業もできるため、マルチタスクを行う方は画面の大きいゲーミングモニターを選びましょう。
4K解像度
次に、少し前に流行った4K解像度を解説します。
4K解像度とは、WQHDよりも解像度が高く、MMORPGなどのゲームでは臨場感を肌で感じることができるため、RPGゲームを行う方におすすめです。
また、RPGゲームを4Kで行うことによって、バーチャルとリアルの区別が分からなくなるくらい鮮明に映し出されます。いかにも現実世界かのようにゲームに没頭できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
また、高い解像度は遠くに移っている風景や景色なども鮮明に見えたり、画面に映し出される文字もはっきり見えたりできます。
そのため、RPGゲームを最適な環境で行いたい方は、4K解像度のゲーミングモニターを購入しましょう。
ここからは、4KゲーミングモニターとWQHDゲーミングモニターを見比べてみましょう。
WQHDを搭載しているゲーミングモニターと4Kを搭載しているゲーミングモニターの異なる点として、解像度が違う点があります。しかし、解像度が高いからといってゲームをしやすくなるわけではありません。
高解像度のモニターを選ぶ際の注意点
なお、解像度が高い場合は、ゲーミングパソコンに搭載しているGPUに影響がでるため、注意が必要です。
具体的には、CPUはゲーミングパソコンの核のような存在であり、画像処理を行うため、処理する量が増えて負担になります。そのため、解像度が高ければ高いほどCPUに対する負荷も増加すると言えるでしょう。
加えて、価格が高いゲーミングモニターを購入したり、ゲーミングパソコンのスペックを上げたりして負荷をなるべく抑えていきます。
そのため、解像度に合わせてしまうとコストも全体的に高くなるため、購入基準をどこに置いておくか決めておきましょう。
なお、4Kゲーミングモニターを購入する際は、画面のサイズも考える必要があります。なぜなら、24インチ程度のディスプレイは文字が小さく映るため、4K解像度のパフォーマンスが十分に発揮されないといった特徴があるからです。
そのため、4Kゲーミングモニターを選ぶ際には、ディスプレイのサイズも視野に入れておきましょう。
4Kモニターの購入を考えている方で、クリエイティブ作業を行う方や書類作成を行う方は、設定で解像度を下げる必要があります。なぜなら、解像度が高すぎるとかえって見にくくなるからです。
応答速度から選ぶ
ゲーミングモニターを選ぶ際には、応答速度から選ぶことが重要です。
また、リフレッシュレート別に最低限必要な応答速度は、「1000÷リフレッシュレート」で計算可能です。リフレッシュレートはHzの単位で表記され、125Hz=8ms、250Hz=4ms、500Hz=2ms、1000Hz=1msなどがあります。
250Hzと1000Hzでは4倍程度の反応速度が異なるため、ゲームプレイ時は滑らかになると言えるでしょう。
また、応答速度とは、画面切り替えの際にかかってしまう時間のことです。一般的に、ms(ミリ秒=1/1000秒)といった単位で表しており、数値が高ければ高いほどシューティングゲームなどでは不利になってしまいます。
反対に、数値が低ければ低いほど反応速度が速いため、撃ち合いなどの場面では有利になるといった特徴があります。
加えて、1フレームを切り替えるために必要な時間を下記にてご紹介します。
- 60Hz=16.67ms
- 144Hz=6.94ms
- 165Hz=6.06ms
- 240Hz=4.17ms
- 360Hz=2.78ms
これらから分かるように、Hzが大きい数字になるほど応答速度の数値が下がっていきます。しかし、ゲームを行ううえでは、応答速度が4ms程度あれば十分にプレイ可能です。
また、モニターのドットの切り替えが応答速度についていけない場合は、「残像」という現象が生じてしまいます。残像を減らす場合は、高リフレッシュレートに備わっている黒挿入といった機能を使用します。
黒挿入とは、応答速度が付いていけずに発生した残像を無くす機能のことです。なお、発生する原因は応答速度のみに限らず、様々な要因で生じてしまいます。
そのため、ゲーミングパソコンに搭載しているグラフィックボードや、モニターのリフレッシュレートの関係性も重要になるため、選ぶ際には注意が必要です。
モニターの形状から選ぶ
最後に、ゲーミングモニターを選ぶ際には、モニターの形状から選びましょう。
ゲーミングモニターの形状には、湾曲タイプが存在します。湾曲モニターは、普通のモニターと比較した場合、ゲームや動画視聴などを行う際には没入感が高いといった特徴があります。
そのため、様々な方法から画面を目視できるため、ゲームプレイ時や映画鑑賞などでは非常に迫力があると言えるでしょう。
なお、湾曲モニターは作りが特別になっているためコストは高くなるものの、湾曲モニターでしか味わえない感じ方があります。ぜひこの機会に一度購入してみてはいかがでしょうか。
プレイしたいゲームからゲーミングモニターを選ぶのがおすすめ

ここまで、ゲーミングモニターを選ぶ際に見ておくべきポイントを解説しました。
ところで、ゲーミングモニターの特徴や選ぶうえでの見るべきポイントなどは理解したものの、実際にどこに焦点を当ててゲーミングモニター購入すればいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、プレイするゲーム別にゲーミングモニターを分けて紹介します。結論として、下記のような分け方です。
- FPSやTPS向けのゲーミングモニター
FPSやTPS向けのゲーミングモニター
まずは、FPSやTPSなどのシューティングゲームを行いたい方向けです。特に、apexのゲームでは素早く繊細な動きが求められるため、高リフレッシュレートや応答速度の速いゲーミングモニターがおすすめです。
また、Apexではエイムが最も重要視されるゲームであるため、高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使用すると狙いやすくなったり、撃ちやすくなったりしてゲームを有利に勝ち続けるといったメリットがあります。
なお、フォートナイトのゲームの場合は、ゲーミングモニターに搭載している応答速度が重要になると言えるでしょう。
なぜなら、フォートナイトでは多くの操作を必要とするため、応答速度による反応の速さによってプレイに影響が出るからです。apexを行う方は、リフレッシュレートが240Hzで応答速度が4.17ms以上出力可能なゲーミングモニターを選びましょう。
次に、常にキャラクターの動作が多いFPSにも高リフレッシュレートのゲーミングモニターがおすすめです。FPSとは、(ファーストパーソンシューティング)の略語のことで1人称視点で行うシューティングゲームのことです。
そのため、常にキャラクターを動かさなければいけないため、モニターの応答速度によって大きくゲームの進行速度も変わってきます。
FPSで快適にゲームを行いたい方は、高リフレッシュレートを出力できるゲーミングモニターを使用して、自分がプレイしやすいリフレッシュレートを選びましょう。
FPSではゲーミングモニターの反応速度によってもプレイのしやすさが変わってきます。また、シューティングゲームなどの狙い撃ちが重要なゲームの場合や、動きを安定させて余分な動作を避けたい方は、高リフレッシュレートと反応速度が速いゲーミングモニターを選びましょう。
おすすめのゲーミングモニターを厳選して7つ紹介!

ここまで、ゲーム用途別におすすめできるゲーミングモニターを解説しました。
ここでは、おすすめなゲーミングモニターを7つご紹介します。結論として、下記のようなゲーミングモニターです。
それぞれ順番に見ていきましょう。
24インチモニターならKOORUI 24E4
まずは、「KOORUI 24E4」がおすすめできるゲーミングモニターです。価格は20,000円で購入でき、コスパの高いゲーミングモニターになります。
リフレッシュレートは165Hz出力でき、フルHD (1920x1080) であるため、安定してゲームを行えます。また、応答速度は1msとなるため、シューティングゲームなどでも十分快適にプレイ可能です。
「KOORUI 24E4」は、低価格でありながらスペックは優れているため、コスパを重視している方に最もおすすめします。
27インチモニターならASUS TUF Gaming VG279Q1R
次に、おすすめできるゲーミングモニターは、「ASUS TUF Gaming VG279Q1R」です。価格は28,000円程度で購入でき、プロのゲーマーと動きの速いゲームプレイのために設計されたゲーミングモニターになります。
リフレッシュレートは144Hzと高速であるため、Apexなどを快適にできると言えるでしょう。また、画面のサイズは27インチとやや大きい特徴があるため、文字や画像もはっきり見えるでしょう。
応答速度は1msを備えており、PS5で使用しても十分に活躍できるスペックになります。
画面サイズの大きいゲーミングモニターを求める方や、バランスの良いゲーミングモニターが欲しい方は「ASUS TUF Gaming VG279Q1R」がおすすめです。
144HzモニターならBenQ ZOWIE XL2411K
3つ目におすすめできるゲーミングモニターは、「BenQ ZOWIE XL2411K」です。価格は30,000円程度で購入でき、黒挿入モニターを搭載しているゲーミングモニターになります。
見た目はスタイリッシュなデザインを兼ね備えており、かっこいいといった印象です。解像度はフルHDであるため、ゲームを行う際は支障をきたすことなく行えます。
また、リフレッシュレートは144Hzを出力でき、応答速度は1msと速いため、撃ち合いにおいても有利になると言えるでしょう。黒挿入を搭載しているモニターであるため、残像を最小限に抑えます。
残像を減らして快適にゲームを行いたい方や、かっこいいデザインを求める方は「BenQ ZOWIE XL2411K」を選びましょう。
なお、黒挿入を初めて聞いた方もいるのではないでしょうか。下記の記事にて黒挿入を詳しく解説しているため、本記事と併せてぜひご覧ください。
【モニターの黒挿入とは?必要性やデメリット】おすすめの黒挿入モニター3選も紹介
240HzモニターならBenQ ZOWIE XL2546K
4つ目におすすめできるゲーミングモニター「BenQ ZOWIE XL2546K」は、「「BenQ ZOWIE XL2411K」」の上位版モデルになります。
価格は60,000円弱で購入でき、リフレッシュレート240Hz対応、応答速度が0.5msなど、プロ向け仕様のゲーミングモニターです。また、「BenQ ZOWIE XL2546K」も黒挿入機能をONにした場合は、画面の明るさがほとんど落ちないといった特徴があります。
「BenQ ZOWIE XL2546K」には「TNパネル」を搭載しており、白から黒へ色を変える速度が速いといった特徴があります。そのため、残像が残りにくく、FPSのゲームに最適と言えるゲーミングモニターです。
WQHDモニターならKOORUI 27E1Q
5つ目におすすめできるゲーミングモニターは「KOORUI 27E1Q」です。価格は29,000円程度で購入でき、リフレッシュレートは144Hzの出力が可能です。
「KOORUI 27E1Q」の解像度はWQHD「2560×1440」であるため、一般的なモニターのフルHDの「1920x1080」よりも画質が良いといった特徴があります。
画面サイズは27インチであるため、FPSやTPSなどのeスポーツイベントで使用するゲーミングモニターとしてもおすすめです。
コスパを重視している方やFPSやTPSなどのシューティングゲームを行う方に「KOORUI 27E1Q」がおすすめです。
4KモニターならDell S2722QC
6つ目におすすめできるゲーミングモニターは、4K搭載の「Dell S2722QC」です。価格は48,000円程度で購入でき、ディスプレイパネルには、IPSパネルを採用しています。
そのため、どの角度から見ても綺麗に映るといった特徴があります。加えて、色の再現度が非常に高いといった特徴があるため、MMORPG向けのゲーミングモニターになります。
また、複数のゲーム機器やパソコンと繋げれるHDMI端子が2個付いているため、必要に応じて切り替えて遊ぶことも可能です。
ゲームのグラフィックを思いっきり楽しみたい方や、MMORPGで最上級の臨場感を感じたい方は「Dell S2722QC」を購入しましょう。
湾曲モニターならUltraGear 34WP60C-B
最後に、おすすめできるゲーミングモニターは「UltraGear 34WP60C-B」です。価格は57,000円程度で購入でき、画面サイズは34インチと非常に大きいサイズと言えるでしょう。
また、「UltraGear 34WP60C-B」は湾曲モニターであるため、ゲームに没入感を求めたい方にとって最適なゲーミングモニターです。
リフレッシュレートは高い160Hzを出力できるため、どのゲームを選んでも思う存分楽しめるでしょう。また、液晶は明るい部分と暗い部分のコントラストが美しいパネルを採用しているため、湾曲パネルの効果も加えて高い臨場感と投入感を楽しめます。
34インチの湾曲パネルは27インチクラスには味わえない迫力もあるため、フラットパネルよりも優れた没入感を得られます。
「UltraGear 34WP60C-B」は湾曲型タイプであるため、ゲームに没入感を求めたい方や大型画面でゲームや動画視聴を行いたい方に最もおすすめするゲーミングモニターです。
ゲーミングモニターを選ぶ時の注意点

ゲーミングモニターを選ぶ際の注意点として、ゲーミングPCに搭載しているスペックとゲーミングモニターのスペックを確認してから購入しましょう。
なぜなら、低スペックのゲーミングPCで高リフレッシュレートのモニターを合わせると、ゲーミングPCのCPUに負荷がかかってしまうからです。
そのため、ゲーミングPCとモニターのスペックを合わせる場合は、ゲーミングPCに搭載しているGPU(グラフィックボード)に合わせて購入しましょう。
また、PS4やNintendo Switchのフレームレートは最大60fpsであるため、高リフレッシュレートのモニターを合わせても最大60fpsしか発揮できません。つまり、高リフレッシュレートを使用したい場合は、ハイスペックのゲーミングPCを使用しましょう。
なお、下記の記事にて性能別におすすめのゲーミングPCをご紹介しているため、ぜひ参考にしてご覧ください。
ゲーミングPC おすすめ(準備中)
記事のポイントのまとめ
本記事では、ゲーミングモニターの概要や特徴を解説しました。
結論として、ゲーミングモニターで高リフレッシュレートを出したい場合は、リフレッシュレートに合わせたゲーミングPCを購入しましょう。
反対に、ハイスペックのゲーミングPCを所有しているものの、適合するモニターを探している方は144Hz以上のゲーミングモニターを選びましょう。
なお、行いたいゲームによって選び方が異なるため、自分がプレイしたいゲームや使用用途によって選んでみてください。
その他周辺機器は下記の記事にてご紹介しているため、本記事と併せて参考にしてください。