ゲーミングPCケースとは、各パーツを収めておくためのケースです。
直接性能に影響するわけではありませんが、ゲーミングPCの外観がPCケースによって決まります。
デザイン性にこだわりたい、どうせならかっこいいゲーミングPCケースにしたい、と思うかもしれませんが見た目だけで選ぶのは絶対にNGです。
ゲーミングPCケースを選ぶ際は、オーバーヒート防止の冷却機能がついていたり、日常生活を守る静寂性を重視することがとても大切といえます。
そこで本記事では、冷却性と静寂性を考慮したおすすめのゲーミングPCケースをご紹介します。
ゲーミングPCケースの選び方

ゲーミングPCケースの選び方として、まずはケースの大きさを覚えておきましょう。
ケースの大きさ
ゲーミングPCケースの大きさは、以下の2つに分かれます。
- フルタワー
- ミドルタワー
フルタワー
フルタワーの場合は、ゲーミングPCケースの中で最もサイズが大きくて、拡張性に優れています。
複数のストレージ、ラジエーター式水冷システムなど性能をフル活用が可能です。
ゲームをする際の快適な動作、処理能力を必要としている人におすすめです。
ただ、サイズ感は非常に大きいのでしっかり事前に設置スペースの確保はしてください。
ミドルタワー
ミドルタワーの場合は、初心者向けのゲーミングPCケースでほどよいサイズ感と拡張性が両立されたバランスが魅力です。
ほとんどのマザーボードに対応しているので扱いやすく、静寂性も重視しています。
迷った時はミドルタワーといえるほど、使いやすさが魅力です。
マザーボード
次に、マザーボードも重要です。
マザーボードにはいくつか規格があり、サイズも拡張性も変わってきます。
ゲーミングPCケースのサイズによっては搭載できない種類もあるので注意が必要といえるでしょう。
マザーボードの種類とケース別の搭載有無は、以下のとおりです。
マザーボードの種類/ケースサイズ | フルタワー | ミドルタワー |
---|---|---|
Mini-ITX | ◎ | ◎ |
MicroATX | ◎ | ◎ |
ATX | ◎ | ◎ |
Extended ATX | 一部のみ◎ | ○(一部モデル搭載不可有) |
冷却性
次に、冷却性も重要でオーバーヒートによるパフォーマンスの低下やパーツの劣化を軽減させられます。
冷却性能が高いゲーミングPCケースは、熱がこもりにくいようにメッシュを使用したり冷却ファンが複数設置されていたりするので、選ぶ際のポイントにしてください。
内部スペースが広く、冷却ファンの数を増やせたり、設置位置を調整できたりするとより冷却性は高められます。
ゲーミングPCケースは、部屋のインテリアとしても重宝するおしゃれなデザインが増えています。
サイドパネルがアクリル製、クリアパネルケースなど、外見の質感もさまざまです。
自分が「かっこいい」と思う質感をPCケース選びの1つのポイントにしてください。
ちなみに、自作しない場合のおすすめPCは下記。スペックの参考にもなります。
ゲーミングPC おすすめ(準備中)
フルタワーのおすすめゲーミングPCケース

フルタワーのおすすめゲーミングPCケースは、以下のとおりです。
- COUGAR「PANZER EVO RGB」
- COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00
- COUGAR PANZER MAX
それぞれの特徴やおすすめしたい方などをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
COUGAR「PANZER EVO RGB」
COUGAR「PANZER EVO RGB」は、株式会社マイルストーンから販売されてるゲーミングPCケースで、以下の特徴があります。
- 4面を強化ガラスパネルで構成
- 4つのCOUGAR VORTEX RGB 120mmファン付属
- 最大ボード長390mmのグラフィックボードを最大8スロット分まで搭載可能
COUGAR「PANZER EVO RGB」は、複数のマザーボードに対応しているPCケースです。
グラフィックカードを最大4枚まで実装、SSDとHDD用のスロットが6つ備わっているため、高い拡張性を求めている人におすすめの種類と言えます。
本格的にゲーミングをしたい、思う存分活用したいという人にもおすすめです。
COUGAR「PANZER EVO RGB」は、最大8つのファンと4つの水冷式ラジエーターが搭載可能なので、ハードな環境でもしっかりと冷却してくれます。
本体サイズは、W266×H612×D566mmとフルタワーらしい大きなサイズです。
性能を考慮するとある程度のサイズは仕方がないので、自分が求めているイメージと照らし合わせて決めましょう。
カラーは黒のみなので、ゲーミングPCケースながら落ち着きとインテリア性もある外見をしています。
COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00
COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00は、台湾に本社を構えている総合PCパーツメーカーのCooler Masterで販売されています。
COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00の特徴は、以下の通りです。
- 曲面強化ガラスサイドパネル
- フラット型水冷ラジエーターブラケット
- 独自のフレームデザイン
COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00の大きな特徴は、独自のフレームデザインといえます。
着脱可能なマザーボードトレイがついているので、今までできなかった横向きや上下逆さまなど、自身で自由自在にレイアウトを組み合わせられるのが魅力です。
水冷ラジエーターブラケットが採用されているので、拡張性を邪魔せずにきちんとメンテナンスも行えるという優れたゲーミングPCケースといえます。
自分でレイアウトを決めたい、安心してゲームをしたいという人におすすめです。また、サイドパネルが全て強化ガラスなので、まるでショーケースのような演出ができます。
インテリアとしてゲーミングPCケースを楽しみたい人にも、おすすめです。
本体サイズは、W242×H542×D544mmです。フルタワーとしては設置しやすい大きさなので、設置スペースを多く取れない人でも安心だといえます。
メインカラーは黒のみですが、自作PCならではのLED搭載なども可能なので自分らしいゲーミングPCに仕上げることが可能です。
COUGAR PANZER MAX
COUGAR PANZER MAXは、株式会社マイルストーンで販売されています。COUGAR PANZER MAXの特徴は、以下のとおりです。
- 5種類のマザーボード搭載可能
- 細かな収納がついている
- パネルは工具不要で開閉可能
COUGAR PANZER MAXは、拡張性に優れている点が特徴です。複数のマザーボードが搭載可能なので、自身のゲーミングPCをしっかりと成長させてくれます。
冷却性にも優れていて、最大8個の冷却ファン・最大4つの水冷ラジエーターが搭載可能です。冷却効果が最大限まで高められるよう、裏配線が可能となっています。
ゲーミングPCケースを購入するのが初めて、PCを使用していない時は収納しておきたいという人におすすめです。ミリタリースタイルで統一されたデザインなので、どこに置いていてもインテリアとして使えます。
本体サイズは、W266×H612×D566mmです。カラーは黒のみなので、落ち着きのあるスタイリッシュな印象にしたい人にもおすすめです。
ミドルタワーのおすすめゲーミングPCケース

ミドルタワーのおすすめゲーミングPCケースは、以下のとおりです。
- NZXT H510ELITE CA-H510E
- NZXT CA-H510l-W1
- Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)
それぞれの特徴やおすすめしたい方などをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
NZXT H510ELITE CA-H510E
NZXT H510ELITE CA-H510Eは、全てのゲームユーザーが楽しめるよう高品質で創造的なパーツ・製品を生み出しているNZXT社で販売されています。
NZXT H510ELITE CA-H510Eの特徴は、以下の通りです。
- フロントとサイドに強化ガラスパネルを採用
- 3種類のマザーボードに対応
- 標準搭載で4基のファン
NZXT H510ELITE CA-H510Eは、非常にデザイン性に優れている点が特徴といえます。
フロントとサイドに採用された強化ガラスパネルのおかげで、ファンやLEDストリップの光が見やすく、部屋の印象がガラッと変わるでしょう。
インテリアとしてもゲーミングPCケースを楽しみたい人や配線をキレイにしておきたい人におすすめです。
NZXT H510ELITE CA-H510Eは、電源ユニット部がシュラウドで隠れていて、美観を損ねることなく設置でき、大きさもあるので大型パーツも問題なく組み込めます。
本体サイズは、W210×H428×D460mmです。カラーは黒と白から選べるので、部屋の雰囲気に合わせて決めてください。
NZXT CA-H510I-W1
NZXT CA-H510I-W1は、アメリカに本社があるNZXT社で販売されています。NZXT CA-H510I-W1の特徴は、以下のとおりです。
- ケーブルガイド搭載
- 冷却コントローラー搭載
- 無料のコントロールアプリで静音性操作可能
NZXT CA-H510I-W1は、フラットで落ち着いた印象のあるデザインが魅力的です。LEDの点灯も設定が可能で、間接照明のような雰囲気を出すこともできます。
ケーブルガイドが搭載されているので、美観を損なわない配慮が感じられます。無料のアプリ「CAM」を使用すると、静音性や冷却性など今優先したい機能を簡単に設定が可能です。
デザイン性・静音性を重視したい人、配線を自分で整理するのが苦手な人におすすめです。
本体サイズは、W210×H460×D428mmです。カラーバリエーションが豊かな点もNZXT CA-H510I-W1の特徴といえます。メインカラーは白ですが、黒とブラック&レッドから選択可能です。
Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)
Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)は、アメリカに本社を構えるグローバル企業のコルセア社から販売されています。
Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)の特徴は、以下のとおりです。
- 拡張性の高いストレージスペース
- 2台の120mm冷却ファン付属
- サイドパネルに強化ガラス
シンプルなデザインながらも優れた拡張性を持っていることが、Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)の大きな特徴といえます。
コンパクトですが、ストレージスペースをしっかりと確保しているので、最大6基のケースファンを取り付けられ、そのほか多くの冷却オプションに対応可能です。
電源ユニットも最大180mmサイズまで可能と、十分な拡張性を実現しています。
なお、下記の記事にて、より詳しくミドルタワーサイズのPCケースについて紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。
【ミドルタワーサイズのおすすめPCケース5選】選び方や必要な機能も解説
デザイン性と拡張性どちらも優先するなら

フルタワーやミドルタワーだと、どうしても設置スペースが確保できない…という場合は、ミニタワー(マイクロタワー)がおすすめです。ミニタワー(マイクロタワー)は、大きなサイズのPCケースに比べると拡張性やPC自体の性能は制限されるので、注意してください。
ミニタワー(マイクロタワー)のおすすめゲーミングPCケースは、以下のとおりです。
- CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WW
- DIRAC「RED LINE」300B
それぞれの特徴やおすすめしたい方などをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WW
CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WWは、帆船の帆を図案化したマークが特徴的なコルセア社から販売されています。
CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WWの特徴は、以下のとおりです。
- Direct Airflow Path搭載で冷却性能が圧倒的
- ケース内部がセパレートしている
- ケーブルホールが備わっている
CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WWの大きな特徴は、マザーボードトレイを中心に左右に分かれている構造です。マザーボードやストレージデバイスなどを左、電源ユニットなどを右に分けることで最適なエアフローを実現しています。
またDirect Airflow Path搭載で、冷えた空気をドライブや電源とは隔離されたセクションからしっかりとオーバーヒートを防止する点も魅力です。静寂性も優れていて、一般的なケースファンよりもさらに低いノイズレベルで実現してくれます。
冷却機能が圧倒的なので、今までの冷却設計では満足できなかった人におすすめです。本体サイズは、W330×H460×D415mmでカラーは黒のみになります。
DIRAC「RED LINE」300B
DIRAC「RED LINE」300Bは、東京に本社を置く株式会社ディラックで販売されています。DIRAC「RED LINE」300Bの特徴は、以下のとおりです。
- クイックレリースサイドパネル採用
- 縦置き横置き両方対応
- 300Wの電源ユニットが付属
スリムな形が魅力的なミニタワーで、クイックレリースサイドパネルとツールレス構造が採用されています。ユーザーは、工具を使わずにパーツの組み込みやメンテナンスが可能なので、自作PC初心者の人でも十分に利用が可能です。
縦置き横置きできるので、置く場所が取れない・デスク周りに置きたい人におすすめです。本体サイズは、W102×H338×D390mmなので非常にスリムで置きやすい点も魅力的といえます。
カラーはブラック&レッドのみですが、デザイン性に優れているのでインテリアとしても最適です。
おすすめのゲーミングPCケースメーカー

おすすめのゲーミングPCケースメーカーは、以下のとおりです。
- CORSAIR(コルセア)
- THERMALTAKE(サーマルテイク)
- NZXT(エヌゼットエックスティ)
メーカーの特徴やおすすめしたい人を解説するので、参考にしてみてください。
CORSAIR(コルセア)
CORSAIR(コルセア)社は、幅広いPC関連製品を取り扱っているメーカーです。アメリカ合衆国に本社を置いており、世界60ヵ国以上に展開されています。日本でも株式会社リンクスインターナショナルが代理店販売を行なっています。
PCケースも種類が豊富で、機能面以外にも革新的なデザインが特徴です。
品質にもこだわりたい人やデザインも重視したい人におすすめと言えます。比較的自作PCに慣れてきた人向けでもあるので、よく検討しましょう。
THERMALTAKE(サーマルテイク)
THERMALTAKE (サーマルテイク)は、ゲーミングチェアやPCケースなど幅広い商品を製造している台湾のメーカーです。デザイン性が良く、世界的に人気があります。サイズ展開も幅広く、選択肢が豊富な点が魅力的です。
初めて自作PCを作る人、スタイリッシュなデザインのPCケースが良い人におすすめと言えます。
NZXT(エヌゼットエックスティー)
NZXT(エヌゼットエックスティー)は、続々とPCケースを販売しているアメリカに本社を置くメーカーです。イベントなども積極的に行っていて、PC市場で重要な存在と考えられています。
種類が豊富なので、PCケースの選択肢が多く、デザイン性もシンプルながら洗練されたものがほとんどです。サイズ展開も多いので、用途に適したサイズが選択できます。
自作PC初心者、ケーブル配線の整理が苦手な人はNZXT製品の特徴と相性が良くておすすめです。
まとめ
ゲーミングPCケースの選び方をご紹介しました。デザインだけではなく、冷却性や静寂性にも考慮したPCケースを選んでください。
ポイントは、サイズ・マザーボード・冷却性・素材です。それぞれ、自分が設置するスペースや求めている機能などと照らし合わせて決めてください。
今回おすすめしたPCケースは、以下のとおりです。
- COUGAR「PANZER EVO RGB」
- COOLER MASTER「H500P」MCM-H500P-MGNN-S00
- COUGAR PANZER MAX
- NZXT H510ELITE CA-H510E
- NZXT CA-H510l-W1
- Carbide Series 275R SKU CC-9011133-WW(コルセア)
- CORSAIR「Air 540」CC-9011030-WW
- DIRAC「RED LINE」300B
ゲーミングPCの周辺機器で一緒に買っておきたいアイテムについては、下記の記事を参考にしてみてください。