【今からできるゲーミングPCの熱対策】熱で落ちてしまったときの対処法も解説

ゲームをする女性

ゲーミングPCが熱くなる原因や、ゲーミングPCの熱対策が必要である理由が気になっている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、今からできるゲーミングPCの熱対策や、ゲーミングPCが熱で落ちてしまったときの対処法を解説します。

目次

ゲーミングPCの熱対策が重要な理由

ゲーミングPC
ゲーミングPCの熱対策が重要な理由

まずは、ゲーミングPCの熱対策が重要である理由を解説します。

ゲームの快適度が下がる

ゲーミングPCは、通常のパソコンよりも高温になりやすいものです。高性能なパーツを搭載しているため、消費電力が多く発熱しやすくなります。また、グラフィックボードを搭載していることも大きな要因の1つです。

加えて、熱暴走になるとPCのパフォーマンスが落ち、ゲームを快適に行えません。

熱暴走とは、PCに大きな負荷がかかった際に発熱し、PC全体のパフォーマンスが不安定になる現象のことです。人間にたとえると「知恵熱」のようなイメージで、処理が追い付かなくなってPCが固まってしまいます。

熱暴走が発生することにより、ゲーミングPCの動きが全体的に悪化する恐れがあります。さらに、PCの性能やプレイするゲームのフレームレートが落ち、ゲーム中にカクつきやすくなることも特徴です。

故障の原因となる

熱対策が重要な2つ目の理由は、故障の原因になることです。ゲーミングPC起動中の発熱はすさまじく、対策をしない場合は、様々な部品の寿命を縮めたり、故障の原因となったりします。

例として、「部品の接続部が溶ける」「画面がブルースクリーンになる」「突然電源が落ちて再起動」「エラーが頻発」などの故障が起きます。

また、最悪の場合はパソコンが高熱に物理的に耐えきれず発火したり、バッテリーが爆発したりすることもあるため、十分に注意しましょう。

ゲーミングPCは、基本的に排熱性能が高くなっています。それは、各パーツが発する熱が天敵であるためです。だからこそ、ゲーミングPCの熱対策を行うことにより、故障の原因を防ぐことができます。

ファンの騒音が酷くなる

3つ目の理由は、ファンの騒音が酷くなることです。

そもそも、PCの仕組みとして発熱が生じた場合、冷却ファンが回り内部を冷やそうとする機能があります。そのため、発熱が大きくなるとそれに応じて冷却ファンも強く回り、騒音も大きくなっていきます。

静音性の高いファンレスタイプのPCも存在しますが、ゲーミングPCレベルの発熱は処理できません。冷却ファンの稼働は必要であるため、ゲーム中のファン騒音は仕方のないことだと捉えておきましょう。

ゲーミングPCが熱くなる原因

ゲームをする男性の横顔
ゲーミングPCが熱くなる原因

ここまで、ゲーミングPCの熱対策が重要な理由を解説しました。ここでは、ゲーミングPCが熱くなる原因を解説します。

ほこり

まず、ほこりはゲーミングPCが熱くなる原因の1つです。しばらく掃除をせずに放置しておくと、ほこりがどんどん溜まるため、故障の原因に繋がります。

さらに、ほこりがPC内部に入り込むと空気循環が悪くなり、熱暴走に繋がる恐れがあります。熱暴走を起こすと、PCの電源が急に落ちたりフリーズしたりするなどのトラブルに加えて、PC本体の寿命を縮める原因になります。

なお、ゲーミングPCには熱対策のための通気口が備わっており、多くの場合はPCのケースの前面や側面などにある吸気口と、背面の排気口から内部の熱を逃しています。

つまり、定期的に掃除を行い、空気の出入り口やパソコン内部のファンなどに詰まったほこりを取り除くことが大切です。また、ホコリの侵入を防ぐために、布やタオルでカバーするのも選択肢の1つとして覚えておきましょう。

室温が高い

次に、室温が高いこともゲーミングPCが熱くなる原因です。35℃以上の部屋でパソコンを使い続けていると、熱が溜まり続け、パソコンがかなり熱くなってしまいます。

パソコン内部の温度は、室温+ 7〜8℃になると言われているため、部屋の温度管理にも注意が必要です。

基本的には、パソコン内部の温度が室温以下になることはありません。そのため、パソコンの温度を下げたい場合は、扇風機や冷房などを使用して部屋の温度を下げましょう。

高負荷・長時間作業

長時間作業や高負荷も、ゲーミングPCが熱くなる理由として知られています。

3Dゲームやマイニングなどの、高負荷かつ長時間作業は、その分負荷がかかるので熱暴走が発生しやすくなります。そのため、適度に電源を切ってパソコンを休ませることで、熱暴走を防ぐことが可能です。

しかしマイニングを行う方は、寝ている間も含めて24時間電源を付けっぱなしにしているため、PCに高負荷がかかり熱が発生しやすいです。使っていない間は、こまめにパソコンの電源を切ることをおすすめします。

今からできるゲーミングPCの熱対策

ゲームをする男性
今からできるゲーミングPCの熱対策

ここまで、ゲーミングPCが熱くなる原因などを解説してきましたが、実際にどのような対策をすれば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。

ここからは、今からできるゲーミングPCの熱対策を解説します。

PCの内部を掃除する

1つ目の熱対策は、PC内部の掃除です。

デスクトップ型ゲーミングPCでは、特にほこりの除去が必要になります。なぜなら、デスクトップ型ゲーミングPCはカスタマイズを前提に作られているため、ほこりが溜まりやすくなるためです。

デスクトップ型ゲーミングPCを掃除する際は、ケーブル類を全て取り外し、背面のネジを外して掃除を行いましょう。掃除は、半年から1年に1回ぐらいの頻度で問題ありません。

加えて、ほこりの掃除を行う際は、エアダスター(空気缶)の使用をおすすめします。

また、エアダスターでホコリを払う際は大量のホコリが舞うため、必ず屋外で行いましょう。空気缶は、1,000円程度で購入できるエレコムエアダスターがおすすめです。

室温や設置場所を見直す

2つ目の熱対策は、室温や設置場所の見直しです。

先述の通り、35℃以上の部屋でパソコンを使い続けていると、熱が溜まり続け、パソコンがかなり熱くなってしまいます。そのため、夏場にはエアコンや扇風機を活用し、直射日光を避けた場所に設置するなど、外的要因をできる限り無くしましょう。

加えて、小型の扇風機やサーキュレーターなどを、ゲーミングPCの裏に置くのも有効な熱対策です。窓を開けるだけでもパソコン周りの熱い空気がリフレッシュされますが、扇風機やサーキュレーターを使用することにより、さらに冷たい空気にリフレッシュできます。

なお、小型の扇風機は、USB扇風機の(GH-FANSWG)がおすすめです。価格は2,980円と、比較的安価な価格で購入できます。本体サイズは、幅149×奥行き135×高さ205mm、重量は約360gです。

USB 3.0に対応し、風速は最大5.2m/s、風量は強・中・弱の3段階に変更可能なモデルです。熱対策のコストを安く抑えたい方や、小型の扇風機を購入する方はUSB扇風機のGH-FANSWGを選びましょう。

冷却台の使用

3つ目の熱対策は、冷却台の使用です。

冷却台を設置することで、ゲーミングPCを底面から強力に冷やしたり、熱を抑えたりする効果に期待できます。冷却台を購入する際は、ゲーミングPCの大きさや、形に合ったものを選ぶと良いでしょう。

なお、冷却台は「2022新登場・強冷 冷却ファン」がおすすめです。

価格は2,500円程度で購入できるため、比較的安い価格でPCの熱対策ができるでしょう。こちらの冷却台は、6個のファンを搭載しているため、ノートパソコンでも全体的に冷やすことが可能です。

さらに、サイドにはUSBポートが2口付いています。1つは冷却台の電源供給用になり、横に装備されているダイヤルを回すことで電源が入り、風量も調整できます。

本体サイズは、長さ360 mm x幅 300 mm x 高さ32 mm、重量は822gと非常にコンパクトサイズであるため、邪魔になりません。コストも安く性能も良いため、冷却台を購入したい方は、こちらを推奨します。

ファンを増設する

4つ目の熱対策は、ファンを増設することです。

パソコンを冷却するアイテムの1つですが、そのファンの作りは大きく「空冷式」「水冷式」の2種類に分類されます。結論として、空冷式よりも水冷式の方が冷却効果が高いとされています。

空冷式は、CPUなどが発する熱を一箇所に集めた後に、最後に風で熱をパソコン外へ排出する仕組みです。

一方で、水冷式はクーラントと呼ばれる冷却液を循環させて冷やす性能になります。CPUの熱はチューブを通ってラジエーターへ運ばれ、ラジエーターから外へ排出されるという流れです。そのため、排出部分のラジエーターにファンで風を当てることにより、パソコン内を熱が循環せずに外へ出ることから、空冷式よりも冷却効果が高いとされています。

冷却用ファンの増設は1,000円程度で購入でき、取り付けも簡単であるため、熱対策には最もおすすめです。

ケースを見直す

5つ目の熱対策は、ケースの見直しです。

ファンの配置も重要ですが、外側のPCケースがエアフローを考慮した作りになっていることも同じぐらい大切です。冷却性能が高くなるようにメッシュを使用したり、冷却ファンが複数設置されていたりするようなケースを選びましょう。

なお、ゲーミングPCのケースの選び方やおすすめのケースは下記の記事にてご紹介しています。

ゲーミングPCのケースを完全紹介!選び方も解説します

もしゲーミングPCが熱で落ちてしまったら?

ゲーミングPCの内部
もしゲーミングPCが熱で落ちてしまったら?

ここでは、ゲーミングPCが熱で落ちてしまう原因や対処法を解説します。

結論として、落ちてしまう原因は「熱暴走」によるものです。対処法としては、ゲーミングPCに扇風機で直接風を当てたり、1度PCを落とした後に、配線を抜いたりして熱を下げましょう。

また、扇風機で風をいくら送っても、室温が高ければ熱風が循環しているだけで、まったく効果がありません。そのため、夏場は扇風機だけではなく冷房も使用すると良いでしょう。

とはいえ、熱対策を行っていたとしても、突然PCが落ちてしまうこともあるため、念のためバックアップを取っておくことも大切です。

熱暴走が繰り返されるなら

さまざまな対策を行ってもパソコンの熱暴走が収まらなかったり、一度収まっても頻発したりする場合は、パーツが故障している疑いがあります。その場合は、パーツ交換が必要になります。

加えて、そのまま使い続けるとさらに悪化してしまう可能性も考えられるため、その分修理代も高く支払わなければなりません。放置していると、本格的な故障や火災などの危険につながる恐れもあります。

そのため、複数のパーツが寿命を迎えていたり、故障の原因が分からなかったりする場合は、ゲーミングPC自体を買い替えた方が安く収まるケースが多いです。そのような買い替えを検討されている方は、下記の記事にて当サイトがおすすめするゲーミングPCを紹介しているため、ぜひご覧ください。

ゲーミングPC おすすめ(準備中)

記事のポイントのまとめ

本記事では、ゲーミングPCの熱対策や、ゲーミングPCが熱で落ちてしまったときの対処法を解説しました。

ざっくりまとめると、下記の対処法がおすすめです。

PCの内部を掃除する
  • 半年〜1年に1回ほど、PC内部のほこりを除去するための掃除。
  • エレコムエアダスターというほこり除去スプレーがおすすめ。
室温や設置場所を見直す
  • 夏場にはエアコンをつける、直射日光に当たらない場所に設置するなどの外的要因をできるだけ無くす。
  • 小型の扇風機をゲーミングPCの裏に置くのも有効な対策。
冷却台の使用
  • ゲーミングPCの底面から冷やすことでできる熱対策。
ファンを増設する
  • 1,000円ほどで、取り付けも簡単な冷却用ファンの増設。
ケースを見直す
  • 冷却性能の高くなるようにメッシュを使用したり、冷却ファンが複数設置されてあるようなケースを選ぶ。

本記事を参考にして、熱対策を行っていきましょう。

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