ゲーミングPCを購入するものの、どのような基準でPCサイズを選べば良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
結論として、PCサイズは大まかに「ボックス型」「スリム型」「ミニタワー型」「ミドルタワー型」「大型フルタワー」の5種類に分類されます。
なお、本記事で解説するミニゲーミングPCのサイズは、「スリムタワー型」「ボックス型」「ミニタワー型」サイズのミニゲーミングPCです。
ミニゲーミングPCのサイズはどれくらい?

はじめに、ミニゲーミングPCに含まれる「ミニタワー型」や「スリムタワー型」の「幅、奥行き、高さ」の目安を見てみましょう。
一般的な「ミニタワー型」のサイズは、幅約150〜200mm、奥行き約350〜450mm、高さ約350〜450mmです。
一方で、一般的な「スリムタワー型」のサイズは、幅約75〜145mm、奥行き約220〜400mm、高さ約200〜400mmとなります。
また、一般的な「ミドルタワー型」のサイズは、幅約200〜250mm、奥行き約400〜550mm、高さ約400〜550mmです。
これらを踏まえると、幅はミニゲーミングPCの方が小さいものの、ミドルタワー型の奥行きは、ミニタワー型と同様に小さいサイズも存在します。また、高さについてはミニゲーミングPCと比較した場合、ミドルタワーの方が一回り大きいと言えるでしょう。
ミニゲーミングPCのメリット

ここでは、ミニゲーミングPCのメリットを解説します。結論として、下記のようなメリットがあります。
- 場所を取らない
- 持ち運びしやすい
それぞれ順番に解説します。
場所を取らない
先述の通り、ゲーミングPCのミニゲーミングPCはコンパクトサイズであるため、場所を取らないといったメリットがあります。
反対に、大型タワーサイズの場合はケースサイズが大きいため、設置する際にはそれに見合ったスペースが必要となります。
そのため、場所を取らないミニゲーミングPCの方が利便性が高いといった傾向になります。
作業スペースに限りがある場合や、あまり場所を広く取りたくない方はミニゲーミングPCがおすすめです。
持ち運びしやすい
2つ目のメリットは、ミニゲーミングPCの方が持ち運びしやすいといった特徴があります。
本体サイズが小さいため、設置スペースを変更したい場合や引っ越しの際にパソコンを移動させる場合は、簡単に持ち運びが可能です。
そのため、外出先で使用する際には電源を供給できる場所で使用できるといったメリットがあります。
外出先で作業を行う方や、頻繁に持ち運ぶ用途がある方におすすめです。
ミニゲーミングPCを選ぶポイント

ここでは、ミニゲーミングPCを選ぶ際に重要なポイントを解説します。結論として、下記のようなポイントです。
- 形状やサイズから選ぶ
- スペックから選ぶ
それぞれ順番に見ていきましょう。
形状やサイズから選ぶ
ミニゲーミングPCには様々な種類が存在するため、一概には言えないものの、選ぶ際にはサイズや形状が重要になります。1つずつ見ていきましょう。
「スリム型」
「スリム型」の場合は、省スペースを重視したタイプであるため、タワー型やミニタワー型と比較した場合、薄く小さいといった特徴があります。そのため、設置場所を気にせずにデスク上のスペースを有効活用できるといったメリットもあります。
サイズは、幅75m〜145mm、奥行き220mm〜400mm、高さ200mm〜400mm、重量1kg〜7kgと、最も軽量のサイズです。
横幅はタワー型PCケースの半分程度しかないものの、面積も小さいことが特徴です。そのため、デスク上でほかの作業をする際に、邪魔になりにくいと言えます。
また、机上ラックやスチールシェルフなどの面積が小さい場所にも設置が可能です。そのため、デスクスペースに余裕を持ちたい方は「スリム型」が最も適していると言えるでしょう。
「ボックス型」
「ボックス型」は「スリム型」と比較した場合、さらに小型化されたデスクトップパソコンです。また、「ミニタワー型」や「スリム型」よりもコンパクトなパソコンとして分類されています。
一般的なサイズは、幅250mm〜500mm、奥行き250mm〜500mm、高さ250mm〜500mm、重量約2.5kg〜12kgと、コンパクトなサイズで作られています。
メモリやHDDなどに限定されるものの、カスタマイズに対応しているモデルも存在しているため、パーツの後付けも可能です。
また、見た目が可愛いいといった声もあるため、インテリアとしての魅力を見出す方もいます。動画視聴を行う方や、軽めのゲームを行う方におすすめです。
「ミニタワー型」
「ミニタワー型」は、「ミドルタワー型」よりも一回り小さいパソコンであるため、設置スペースや拡張性など、バランスが良いといった特徴があります。
本体サイズは、幅150mm〜200mm、奥行き350mm〜450mm、高さ350mm〜450mm、重量3.5kg〜7kgと、スリム型PCケースを2つ横に並べた程度の大きさです。
タワー型PCケースとしてはコンパクトであるため、大型CPUクーラーやサイズの大きいハイエンドビデオカードを搭載できないといったデメリットがあります。
しかし、「ミニタワー型」は、ほとんどのハイスペックなPCパーツを組み込むことが可能であるため、カスタマイズも十分に楽しめます。そのため、設置スペースを確保したい方や、拡張性をバランスよく求める方は、「ミニタワー型」がおすすめです。
スペックから選ぶ
ゲーミングPCを購入する際は、搭載している各パーツのスペックを重要視して購入しましょう。大きく分けて「グラフィックボード」や「メモリ」が重要です。
グラフィックボードは「GeForce RTX 3060」以上が必要
「グラフィックボード(GPU)」とは、モニターに映像を映し出すパーツであるため、ゲームを行ううえでの最重要パーツのことです。
また、映像出力に大きな役割を持っているため、高グラフィックで大人数参戦型の3Dゲームなど、パソコンの処理に強い負荷のかかる場面でも安定した映像出力ができるといった特徴があります。
ミニゲーミングPCのグラフィックボードは、最低でも「GeForce RTX 3060」以上が必要です。理由としては、ミニゲーミングPCに搭載できるグラフィックボードは、電源の容量や排熱の問題があるため、ハイスペックなGPUは搭載が難しいためです。
フルHDで144〜240fps程度のスペックであればほとんどのゲームを快適に行えるため、「RTX 3060Ti」以上の搭載モデルを選択しましょう。
メモリは16GB以上を選ぼう
「メモリ(RAM)」もパソコンの処理速度に影響するため、重要なパーツとなります。メモリとは、PCが計算処理や諸々の作業を行い、CPUが処理するデータを一時的に保存する場所のものになります。
メモリのギガバイト数が大きければ大きいほど、高速のシステムスピード、シームレスな応答性、高速のフレームレートを実現する能力が高い傾向にあります。
また、ゲーミングPCでは、大容量のメモリが搭載されていることが一般的です。理由としては、最新のゲームタイトルではメモリの容量が不足すると、快適なゲームプレイからかけ離れてしまうためです。
反対に容量が大きければ、多くの作業を同時に処理が行えるため、最近のゲーミングPCでは16GB以上のメモリを搭載しています。そのため、購入する際はメモリが16GB以上搭載しているミニゲーミングPCを選びましょう。
なお、ミニゲーミングPCに限らず、ゲーミングPCを選ぶ際に重要視するポイントは下記の記事にて詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてご覧ください。
ミニゲーミングPCを選ぶ際のデメリット

ここでは、ミニゲーミングPCを選ぶ際のデメリットを解説します。結論として、下記のようなデメリットです。
- 排熱効率が悪い
- 価格が少し高め
それぞれ順番に解説します。
排熱効率が悪い
1つ目のデメリットとして、ミニゲーミングPCは「排熱効率が悪い」といったデメリットが存在します。
理由としては、小さいケースにパーツが組み込まれているため、タワー型と比較した際に、熱がこもりやすくなるためです。
そのため、暑い部屋で使用したり狭い場所で使用したりすると、熱によって動作が遅くなり充分な性能が発揮できない場合があります。加えて、排熱低下の原因となるほこりもこまめに掃除する必要があるため、その分の手間もかかります。
なお、ほとんどのゲーミングPCは背面から排熱するように作られているため、PCの奥行き+10cmのスペースを確保しましょう。
また、組み換えできるパーツに制限もあるため、購入する際は注意が必要です。
価格が少し高め
次に、ミニゲーミングPCは専用パーツで作られるため、価格が割高になるといったデメリットが存在します。
BTOショップによっては、ミニゲーミングPCがあまり取り扱われていない場合が多いため、ラインナップ自体も少ないです。
また、拡張性も低いためBTOショップで購入する際は、搭載可能なパーツをしっかり確認したうえで購入をしましょう。
おすすめのミニゲーミングPCを厳選して3つ紹介!

ここからは、おすすめのミニゲーミングPCを3つ程度ご紹介します。結論として、下記のミニゲーミングPCです。
- G-Tune PL-B-MA
- LEVEL-C056-117F-RBX
- G-GEAR mini GI7J-D212/T
それぞれ順番にご紹介します。
G-Tune PL-B-MA
「G-Tune PL-B-MA」は、エントリー向けのミニタワー型ゲーミングPCです。
価格は、130,000円程度で購入でき、CPUはCore i5-11400Fを搭載しているため、コスパが高いミニゲーミングPCと言えます。スペックは、下記の通りです。
ブランド名 | G-Tune |
CPU | Core i5-11400F |
グラフィックボード | GeForce GTX 1650 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 512GB |
GPUは「GTX 1650」を搭載しており、シンプルなデザイン性です。加えて、設置場所を選ばないコンパクトなサイズです。
なお、コンパクトケースに付ける電源は、サイズが小さい「MicroATX電源」を使用します。しかし、「G-Tune PL-B-MA」はATX電源を搭載できるため、大容量の電源が積めるスペースが存在します。
そのため、今後消費電力が必要なパーツの交換や増設にも対応可能です。
人気ゲームなども設定を下げればカクカクすることなく行えるため、軽めのゲームをプレイしたい方や動画視聴なども行う方は「G-Tune PL-B-MA」がおすすめです。
LEVEL-C066-LC127-RBX
次に、「LEVEL-C066-LC127-RBX」は、ミドルクラスのミニゲーミングPCです。
価格は190,000円程度で購入でき、CPUは、インテル Core i7 12700を搭載しているため、処理速度が速いといった特徴があります。スペックは、下記の通りです。
ブランド名 | LEVEL |
CPU | Core i7-12700 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
「LEVEL-C066-LC127-RBX」は、一般的なデスクトップPCと比較した場合は、非常に高いモデルに分けられる性能と言えます。
また、負荷のかかるソフトウェアでも快適に使用できたり、時間のかかる処理が素早く行えたりするため、長時間の動画編集や3DCG作業を行う方に最もおすすめです。

G-GEAR mini GI5A-E221/B
最後に、「G-GEAR mini GI5A-E221/B」は、全体的に高性能なミニゲーミングPCです。
価格は200,000円程度で購入でき、グラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 3060 Tiを搭載してるため、基本的にどのゲームも快適に行えます。スペックは、下記の通りです。
ブランド名 | G-GEAR |
CPU | AMD Ryzen5 5600 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 |
SSD | 1TB SSD |
搭載可能な最大メモリ(RAM)については64GBです。そのため、普通のデスクトップPCと比較した場合は、メモリが大きいゲーミングPCと言えます。
また、CPUやGPUは高スペックであるため、負荷の掛かる作業を快適に行えたり、ストレスなく同時に複数のアプリを起動したりできます。
そのため、コンパクト型のゲーミングPCの中では、最もパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
どれを選べば良いか迷っている方や、ミニゲーミングPCでゲームを快適に行いたい方は「G-GEAR mini GI5A-E211/B」を選びましょう。

記事のポイントのまとめ
本記事では、ミニゲーミングPCの特徴や選び方を解説しました。
結論として、形状やサイズ、スペックなどを重要視して選びましょう。本記事を参考にして、自分の使用用途や予算に合わせてゲーミングPCを購入してみてください。
なお、下記の記事では総合的に見たゲーミングPCをご紹介しているため、そちらも本記事と併せてぜひご覧ください。
ゲーミングPC おすすめ(準備中)