気に入ったゲーミングPCを購入した人でも、使い始めてみると意外にスペックが低くて、思いのほかゲームプレイを快適に楽しめない…という人は多いです。
上記のように感じている人は、ゲーミングPCを選ぶ上でとても重要なスペックを2つ確認していないと考えられます。重要な2つのスペックは、CPUとGPUです。どちらもゲーミングPCを選ぶとき、ゲームがプレイしやすいかを考えるときに重要な部分なので、無視はできません。
そこで本記事では、ゲーミングPCの最低スペックを解説するとともに、これだけのスペックがあれば問題なくゲームがプレイできる、というスペックが搭載されたゲーミングPCをご紹介します。
最低限のスペックを搭載したおすすめのゲーミングPC3選

ゲームを快適プレイできるだけの最低限のスペックが搭載されたおすすめのゲーミングPCは、以下のとおりです。
それぞれのスペックや、どの程度のゲームまで耐えられるのかを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
GALLERIA RM5C-G60S
第11世代のCoreが搭載されたGALLERIA RM5C-G60Sは、コスパが良いゲーミングPCとして人気があります。パフォーマンスが向上しているので、CPUの性能が底上げされている点が大きな魅力です。
GALLERIA RM5C-G60Sのスペックは、以下になります。
CPU | Core i5-12400 |
GPU | GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
容量 | 500GB NVMe SSD/HDD無 |
グラボ | GTX 1660 |
大きさ | W220×H425×D440mm |
FPSの例 | 80〜250FPS |
価格 | 149,980円 |
GALLERIA RM5C-G60Sは、CPU性能が優れていて、利用者がゲームを心から楽しめるよう余計なものをなくし、スピーディで快適なプレイ環境が整えられています。
位置づけとしては、ミドルレンジのゲーミングPCだと思っていてください。ミドルレンジながらも、現在人気のゲームの多くは問題なくプレイできるスペックを持ち合わせているので、非常に使いやすさがあります。
そんなGALLERIA RM5C-G60Sは、ゲーミングPCを購入するのが初めての人やバランスの良いゲーミングPCを求めている人におすすめです。
また、GALLERIA RM5C-G60Sは、デザイン性も優れていて、全体的にメタリック感があり吸気口もしっかりありますが、斜めに線が入ったような作りになっています。
まるでアルミの塊から削り出して、外観を作り上げたのではないか、というほどの美しさです。パッと見える部分はデザイン性にこだわっていますが、背面は王道のタワー型ゲーミングPCという雰囲気なので、デザインだけではなくて機能性も期待ができます。
使用が簡単でわかりやすいGALLERIA RM5C-G60Sは、前面ポートへのアクセスが良く、内部の拡張性・配線収納がしやすい点も魅力です。ゲーミングを楽しむ際に配線がごちゃついているのは嫌だと思う人も多く、シンプルにゲームに集中できます。
GALLERIA RM5C-G60Sの場合、位置的にはミドルスペックに分類されるので、フルHDがメインです。その中でも、人気ゲームApexやフォートナイトなど中程度のゲームは、高画質だと少しFPSが低くなるため、画質調整が必要になります。
ただ最新のゲームでも画質調整を行えば、問題なく遊べますし、ゲームによっては高画質のままでも十分にFPSを出せます。動画編集も十分できる環境がGALLERIA RM5C-G60Sには備わっているため、価格と性能のバランスが非常に良いといえるでしょう。
GALLERIA RL5R-G50T
GALLERIA RL5R-G50Tは10万円以下で購入できる、ノート型ゲーミングPCです。
ノートPCはデスクトップPCよりも性能が劣るのでは?とイメージする人も多いですが、GALLERIA RL5R-G50Tはゲームをプレイするにあたって十分な性能を持ち合わせています。
GALLERIA RL5R-G50Tのスペックは、以下になります。
CPU | Ryzen 5 4600H |
GPU | GeForce GTX 1650 Ti |
メモリ | 16GB DDR4 SO-DIMM |
容量 | 512GB NVMe SSD/HDD無 |
グラボ | GTX 1650 |
大きさ | W359.8×H20.5×D243mm |
FPSの例 | 70〜250FPS |
価格 | 94,980円 |
GALLERIA RL5R-G50Tは、軽めのゲームで遊べるスペックといえます。
しかし、120Hz駆動液晶が搭載されているので、ApexやVALORANTなども画質調整を行えばプレイができるコスパが高いゲーミングPCとしておすすめです。リーズナブルながらも人気のゲームが安定して遊べる、というのは魅力です。
GALLERIA RL5R-G50Tは、持ち運びしてどこでもゲームがしたい人やコスパ重視の人におすすめのゲーミングPCだといえます。
高性能ながら、10万円以下というリーズナブルな設定は非常に魅力的で、メモリも16GBと十分に容量が確保可能です。いろいろなゲームを楽しみたい人や、仕事でも使いたいなどゲーミング以外でも併用して使える点は大きな強みといえるでしょう。
ゲーミングPCは、ノート型でも重さがある場合が多いですが、GALLERIA RL5R-G50Tは重さが約2㎏と非常に軽いです。なので、使用していない時も収納しやすく、出先でゲームがしたいという場合も持ち運びやすいといえます。
また一般的なGALLERIAシリーズの場合、ENTERキー周辺のキー配置が独特の並びでしたが、GALLERIA RL5R-G50Tは標準配置になっているので、使いやすさも向上しました。
GALLERIA RL5R-G50Tの場合は、基本的に安定的に60FPS以上が出せる点が大きな魅力です。画質も高設定でも満足いく動きが期待できます。スペックがしっかりしているからこそ出せる安定感なので、軽め〜やや重ためまでいろんなゲームを楽しみたい人は、GALLERIA RL5C-G50Tは使いやすいでしょう。
重たいゲームの場合、高設定だと少しFPSが低くなるので違和感がないように設定の変更が必要です。人気のバトロワ系でも問題なく遊べます。
ドスパラ GALLERIA UL7C-R36
GALLERIA UL7C-R36は、Intelとのコラボから誕生したハイスペックゲーミングノートPCの1つです。
CPUはしっかり最新世代のCore i7が搭載されていて、重さも約2㎏と軽く非常に使いやすい点が魅力といえます。
CPU | Core i7-11800H |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB DDR4 SO-DIMM |
容量 | 500GB NVMe SSD/HDD無 |
グラボ | RTX 3060 |
大きさ | W356×H21.6×D234mm |
FPSの例 | 50〜200FPS |
価格 | 192,980円 |
GALLERIA UL7C-R36は、ノートPCではありますが性能の高いRTX 3060/3070どちらかを選択できるため自分がどんなゲームを快適に楽しみたいかによって決めてください。
ディスプレイは240Hzの超ハイリフレッシュレートパネルが搭載されているので、非常になめらかで残像感のないゲームプレイが可能です。
またGALLERIA UL7C-R36は、光学式スイッチキーボードが搭載されているので比較的軽い力でのタイピングでもしっかり動作します。キートップが湾曲しているため、打ちやすく確実な操作を実現できるのです。タイピングはゲームに欠かせない部分でもあるので、こうした気遣いは非常にうれしいといえます。
CPU・GPU・その他のスペック、どれもハイスペックな性能を持ち合わせているゲーミングPCは数多くあります。もちろん、ノート型のゲーミングPCでも同じです。
しかし、基本的には非常に高いコストがかかるので、手が出しにくいものです。GALLERIA UL7C-R36は、高性能ながらも20万円以下で購入できるバランスとコスパが良いゲーミングPCだといえます。
そのため、今までのゲーミングPCからレベルアップさせたいけど予算が低い人や負荷のかかるゲームを思い切り楽しみたい人に、GALLERIA UL7C-R36はおすすめです。GALLERIA UL7C-R36レベルのスペックがあれば、全てにおいて最高クラスの性能があり、リーズナブルで手が出しやすくて、魅力的でしょう。
GALLERIA UL7C-R36は、ゲーミングノートPCながら非常に高いグラフィックパワーが搭載されています。そのため、安定して高いFPSを出せる点がとても魅力です。軽い部類のゲームなら問題なく高いFPSを保ってゲームをプレイできます。
重たい部類のゲームの場合は、高設定だとFPSが低下する可能性が高いです。画質の設定調整は必要になるので、プレイしながら決めてください。
ゲーミングPCで快適にプレイするための必要なスペックはどのくらい?

ゲーミングPCと一言で言っても、実際に自分がどんなゲームをプレイしたいのかによって違いがあります。動きも激しくて重たいゲームを長時間プレイしたいのか、軽いゲームでサクサク遊びたいのかで利用するゲーミングPCは違うのです。
価格だけで選ぶと失敗しがちなので、ゲーミングPCで快適にプレイするために必要なスペックはどの程度なのかをご紹介していきます。
軽いゲームのゲーミングPCスペック
軽めな2D・3Dゲーム、Webゲームに必要最低限のスペックは、以下の通りです。
CPU | Core i3、Ryzen 3 |
メモリ | 8GB |
GPU | GTX 1650、GTX 1660 |
ストレージ | 256GB |
軽いゲームは、基本的にブラウザゲームや2Dゲームなども含まれる、グラフィック性能がそこまで必要のないゲームを指しています。動きや映像も単調で、複雑なグラフィックがあまりないので、プレイしやすいです。
軽いゲームの代表は、以下の3作品です。
- ドラゴンクエストX
- リーグ・オブ・レジェンド
- VALORANT
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストXは、人気のゲームながらも3Dモデルのポリゴン数が少なく、軽々動作が可能なので、CPU・グラフィック性能を必要としていません。ポリゴン数だけでゲームに必要なスペックは決まらないですが、軽めのゲームはパッと見ただけでもわかります。
リーグ・オブ・レジェンド
ゲームの内容はシンプルながらも、キレイなグラフィックが魅力のリーグ・オブ・レジェンドは要求スペックが非常に低いです。ミドルクラスのゲーミングPCなら難なく快適にプレイできます。コスパよく遊べるゲームとしても、人気です。
VALORANT
戦闘系のゲームで人気が高いVALORANTも軽いゲームの代表格で、通常戦闘系は重たいゲームという印象があります。しかし、VALORANTはかなり軽量なゲームなので、スペックをそこまで必要とはしません。ただ、安定したFPSを出すためにはミドルクラスがあれば安心です。
軽めのゲームの場合は、OSの起動時間やゲームロードの時間を短縮するためにもSSDを想定しておきましょう。
容量に関しては、大体256GBを目安にしていますが軽めでもゲームのよってスムーズな動きになるスペックは変わってきます。それぞれのゲームで「〇GB必要」など目安は定められているので、チェックしてください。
また、更新などが発生した場合や新しいゲームをインストールする場合など、最初の頃とはまた違った環境になったときでも十分に対応できるような容量を定めます。1つのゲームしかしない、という人はほとんどいないので、どれくらいゲームを遊びたいのかも容量を選ぶ目安としてください。
普通〜そこそこ重たいゲームのゲーミングPCスペック
普通~そこそこ重たい2D・3Dゲーム、Webゲームに必要最低限のスペックは、以下の通りです。
CPU | Core i5、Ryzen 5 |
メモリ | 16GB |
GPU | GTX 1650、GTX 1660、 RTX 2060 |
ストレージ | 512GB |
普通、と言われるとどんなゲームなのかと迷うかもしれませんが、軽めのゲームよりも若干グラフィック性能が高くなるゲームです。美しさが出ているゲームだと認識しておきましょう。
普通~そこそこ重いゲームの代表は、以下の3作品です。
- ファイナルファンタジー14
- Apex Legends
- フォートナイト
ゲーム実況配信などでおなじみのゲームが勢ぞろいしています。多くのゲームが普通~そこそこ重いものなのだと思っておけば良いです。
ファイナルファンタジー14
ファイナルファンタジー14は、クリアしていくにつれて新しいストーリーが追加されます。グラフィックが美しいゲームとして人気があり、ストーリー追加のたびにゲームは重たくなっていくので、しっかりと容量は確保しておきましょう。
ただ、かなり負荷がかかるというわけでもなくて、高設定でもある程度のFPS数値が出せる点はファイナルファンタジー14の魅力です。
Apex Legends
ゲーム実況でも人気のApex Legendsは、最大60人で参加し、スクワッドを3人で組み戦うため非常に動きが大事になってきます。そのため、そこそこ重たい部類のゲームとして扱われますが、CPU的にすごいスペックのPCを使わずともプレイはできる点が魅力です。
ただ、メモリは8GBが推奨されているゲームなので、ギリギリではなく余裕をもって16GBにしておくのも1つの考え方といえます。
フォートナイト
人気ゲームのフォートナイトは、年々ビジュアルがアップデートされているので、高設定で遊びたいという場合はミドルレンジでも心もとなく感じる可能性もあります。
ただ、しっかり遊べるなら高設定じゃなくてもよい、という人はミドルレンジPCで十分に遊べるので、問題ありません。
普通~そこそこ重めのゲームの場合、軽めのゲームと比べてグラフィックの美しさが非常に進化しています。なので、できる限りCPU・GPUはミドルレンジの中でも比較的高めのものを選ぶと良いです。
またストレージに関しては、どんなグラフィックのゲームをするのかによって決めてください。グラフィックが美しく動きも多いゲームであればその分容量も必要になるので、適宜増やしましょう。
重たいゲームのゲーミングPCスペック
重たい2D・3Dゲーム、Webゲームに必要最低限のスペックは、以下の通りです。
CPU | Core i7、Ryzen 7 |
メモリ | 16GB |
GPU | GTX 1650、GTX 1660、RTX 2060、RTX 2070、RTX 2080、RTX 3060、RTX 3070 |
ストレージ | 1TB |
重たいゲームの代表は、以下の3作品です。
- ファイナルファンタジーXV
- サイバーパンク
- ウォッチドッグス レギオン
ファイナルファンタジーXV
重たいゲームとして知られながらも人気があるファイナルファンタジーXVは、ウルトラワイドやNative4K対応など、非常にグラフィック関係が向上されています。
グラフィックが高いと、必然的にプレイするゲーミングPCもスペックが必要です。フルHDで遊ぼうとすると、ゲームスタート時からすでに9GB程度使うため、最低でも16GBは用意し、推奨は1TBだと言えます。
サイバーパンク
ファイナルファンタジーXVと同様に、とても負荷が高いゲームとして知られているのはサイバーパンクです。サイバーパンクの場合、レイトレーシングが特徴的なのでCPUはもちろんのことGPUはRTX 3080程度必要になります。
ウォッチドッグスレギオン
シリーズもので人気があるウォッチドッグスレギオンは、グラフィックが美しい点が特徴的です。RTX 3080/RTX 3090のGPUを購入していると、特典が得られます。グラフィックだけではなく、オープンワールド探索要素もあるので、負荷が高いです。
そんな重たいゲームを楽しむためには、必然的にCPUもGPUもハイエンドクラスのゲーミングPCが必要だと言えます。
CPUに関しては、Core i9/Ryzen 9とかなり性能がハイクラスだと十分ですが、ほとんどのゲームはCore i7/Ryzen 7クラスでも問題なくプレイできます。
ハイクラスのCPUを内蔵しているゲーミングPCは、価格と比例するものです。快適なゲーム環境を整えたいからハイスペックにする、と考えても予算に合わない可能性も高くなります。まずは必要な最低スペックのゲーミングPCでプレイしてみて、物足りなさや不足を感じたら検討しても遅くはありません。
ゲーミングPCを快適にプレイするために必要なパーツ

ゲーミングPCでゲームを快適にプレイするために必要なパーツは、以下のとおりです。
- CPU
- グラフィックボード
- ストレージ(HDD/SSD)
- メモリ
それぞれ、なぜ必要なのかについて解説していくので、ゲーミングPC選びの際の参考にしてみてください。
CPU
CPUはゲーミングPCのみならず、パソコンを購入する際は最初に意識しなくてはいけないパーツです。パソコン全体の処理を担当してくれる、いわば「頭脳」の部分として重要な存在といえます。その他の呼び方は「プロセッサー」や「中央演算処理装置」です。
CPUの性能によって、パソコンの処理能力や速度が変わります。CPUは金額と性能が比例しているので、より高速に使いたいという場合はCPUにお金をかけてください。
CPUの見方としては、IntelなのかAMDなのかにまず注目しましょう。
どちらも性能は幅広くあるので、優劣がつけられません。見分け方は型番の最初に注目してください。必ず最初にIntelかAMDか記載があるので、そこで判断します。
以下、それぞれのグレードによってどの程度の性能が期待できるか確認してください。
Intel | AMD | 性能目安 | |
---|---|---|---|
ローエンド | Celeron | Athlon | YouTubeなどの動画視聴やネットサーフィンを含めた比較的軽い作業のみ可能。 |
Pentium | – | ||
ミドルレンジ | Core i3 | Ryzen 3 | 2D・3Dゲームや動画編集、プログラミングが可能。エントリーモデルとして広く使える。 |
Core i5 | Ryzen5 | ||
ハイエンド | Core i7 | Ryzen7 | 3Dゲームプレイ、配信、動画編集など高負荷な作業も問題なく可能。高い処理能力が魅力のグレード。 |
Core i9 | Ryzen 9 |
いろいろ種類はありますが、快適にゲームをプレイしたい人や初めてゲーミングPCを購入するのであればIntelであれば「Core i5」と「Core i7」、AMDであれば「Ryzen 5」と「Ryzen 7」あたりを購入すると良いでしょう。
より高いスペックのものもありますが、ゲーミングPCとしての利用でそこまでのハイスペックは必要ありません。一方で、予算がないからとローエンドのPCを選択しても結局ゲームができないのでしっかりと選択すると良いです。
CPUのグレードは基本的に末尾の数字で判断できるので、数字が高ければそれだけ高性能といえます。またCPUとマザーボードのソケットやチップセットに対応しているものを選ぶと、扱いやすいです。
グラフィックボード
グラボ、GPUなどいろんな呼び方があるパーツで、描画処理などといったグラフィックに関わる部分の処理を担当しています。ゲームをするのであれば、グラフィックはすごく大事だと感じますが、実際はIntelのCPUだとCPU内部にグラフィック処理ができる部分が搭載されているのです。
そのため、実際グラフィックボードがなくとも映像を出力することは可能ですが、3Dゲームをプレイしたいという人は、グラフィックボードが必須といえます。なぜなら、3Dゲームの場合は、普段以上のグラフィック処理が桁違いに増加するため、用意しておくと良いからです。
内臓のGPUのまま使っていても、処理しきれずにゲームが動作しない、動作してもFPSがかなり低い状態になりかねません。グラフィック処理ができないと、ゲームキャラクター達の動きがカクカクしてスムーズなプレイは見込めなくなります。軽いゲームだとしても、3Dゲームであればしっかりグラフィックボードは用意しておいてください。
選び方のポイントとしては、PCケースに干渉しないことが大事です。干渉は使用感の話ではなくて、グラフィックボードは大きめサイズの製品が多いので物理的にPCケースの中に納まるのかはしっかり確認しておきましょう。確認せずに購入して、PCケースに入らないと非常に邪魔ですし、作業しにくくなるのでサイズ感は確認が重要です。
ストレージ(HDD/SSD)
データを長期間保存するためのパーツで、メモリの補助的な役割をしているため「補助記憶装置」とも呼ばれています。メモリは基本的に、パソコンの電源が落ちればデータが消えますがストレージの場合は消えません。
ストレージと一言で言っても、HDD/SSDの他にもDVDやSDカード、USBなどもストレージに含まれます。ただ、ゲーミングPCで必要なパーツ知識はHDD/SSDで十分なので、2つだけ覚えておきましょう。なぜ2つだけで良いのか、というとストレージは容量と転送速度が最も大事だからです。
HDDは容量が多く、転送速度が遅いですが、反対にSSDは容量が小さく、転送速度が速いので通常ゲーミングPCはSSD・HDDそれぞれ1台ずつのストレージ構成がなされています。さらに、OSやゲームなどのソフトをSSDに保存しておき、その他のデータはHDDに保存するという使い分けが行えるので、適切な場所への保管が可能です。
容量が多い方が、もちろんゲームする際に便利ですが、転送速度が遅いとゲームの立ち上げやロード時間に影響します。そのため、HDDもSSDも十分か見極めましょう。ポイントは、HDDを搭載する予定の数とPCケースの3.5inchベイの搭載可能数を確認することです。SSDの場合は予定の数とPCケースの2.5inchベイの搭載可能数を確認してください。
また容量に関しては、1ゲーム大体20GB~150GB程度容量を使うので、どれだけゲームをしたいのかで決める必要があります。平均的に512GBが一般的です。
転送速度に関しては、規格が以下の2種類に分けられています。
- NVMe SSD
- SATA SSD
SATA SSDの方が価格は安いですが、データ転送速度はNVMe SSDに比べると1/5程度なので、多少金額が高くともNVMe SSDが搭載されているゲーミングPCを選びましょう。
メモリ
CPUが正常に実行・処理するためのプログラム情報やデータを一時的に保存しておくために、メモリが必要で「主記憶装置」とも呼ばれています。パソコンは、OSや起動しているアプリケーションによって、プログラムがいろいろ実行されているので、メモリの容量がしっかりしていないとデータを一時的にでも記録ができません。
HDD/SSDなどのストレージがメモリの補助をしてくれますが、基本的にメモリの容量が大きければその分記憶できる場所も増えると認識してください。
一度に多くのソフトが立ちあげられ、大きなデータを取り扱えるので重たいゲームをプレイしたい人は16GBは必要です。軽め~中程度のゲームプレイが中心の場合は、一般的な8GBが良いといえます。4GBまで少ないと、あまり快適にゲームがプレイできません。
メモリは、その他にもCPUやストレージとの間でデータをやりとりする転送速度なども性能を見極める際に見られます。もちろん、大事な部分ではありますが、実際にゲームなどをプレイしている際に体感として速さを感じられるのか、といえば少し違うのです。なので、メモリを選ぶ際に最も重要なのは容量だと覚えておきましょう。
見極め方としては、パソコンの性能一覧にある「容量」を見て「○○GB」がどんな数字になっているのかを見てください。初めてゲーミングPCを選ぶ、購入するという人はメモリに関しては単純に容量を見るだけで十分です。また、メモリの規格とマザーボードの対応しているメモリ規格のものを選びましょう。
自分がどれだけメモリの容量を使うか予想できない場合は、仕事とゲーム両方同じPCを使用するのかアプリやゲームはどれだけ使用するのかで決めてください。しっかり遊びたい人やいろんな用途に使用する人は、16GB〜64GBといった余裕を持たせると良いです。
まとめ
快適にゲームをプレイするためにおすすめなゲーミングPCや最低スペックをご紹介しました。今回ご紹介したゲーミングPCは、以下の製品です。
それぞれ、デスクトップ型、ノート型とありますが、自分がプレイするゲームの重さがどの程度なのかによってしっかりと見極めてください。
せっかく楽しいゲームなのに、PCのスペックが不足していてプレイに不満が出るのは勿体無いです。今回ご紹介したゲーミングPCを参考にしていただきながら、自分の環境と予算に合わせた選択をしましょう。
その他、安くても高性能なゲーミングPCを確認したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。