ゲームを行う際は、グラフィックボードの性能が最も重要になります。グラフィックボードの性能によってゲームの快適度が異なるため、ゲームを行ううえでは欠かせないパーツの1つです。本記事では、コスパが最も高いグラフィックボードの特徴や選び方を解説します。加えて、コスパが最も高いグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCもご紹介します。
コスパ最強のグラボを購入するための知識

はじめに、グラフィックボード(GPU)とは、モニターに映像を映し出すパーツであるため、ゲームを行ううえでの最重要パーツのことです。映像出力に大きな役割を持っているため、高グラフィックで大人数参戦型の3Dゲームなど、パソコンの処理に強い負荷のかかる場面でも安定した映像出力が可能です。
なお、普通のパソコンにもあるCPUだけでは、最新ゲームの美しい映像を処理する性能が足りないため、ゲーミングPCにはグラフィックボードが付属しています。
また、コスパが高いグラフィックボードを購入する場合は「価格」と「GPU」が重要になります。グラフィックボードの性能によってゲームの快適度が異なるため、購入する際は十分に把握したうえで購入しましょう。それぞれ順番に解説していきます。
グラボの価格は?
グラフィックボードの価格は性能によって異なるため、安いグラフィックボードの場合、20,000円程度で購入可能です。一方で、RTX3090などを持つハイスペックグラフィックボードは200,000円以上するため、その分の性能も大きく異なります。
使用用途によって購入するグラフィックボードが異なるため、予算別におすすめする方の特徴を解説します。大きく分けて「予算10,000円以下の方向け」「予算20,000円〜30,000円の方向け」「予算30,000円〜40,000円の方向け」「予算40,000円〜70,000円の方向け」「予算70,000円以上の方向け」の5つに分けて解説をします。
「予算10,000円以下の方向け」
「予算10,000円以下の方向け」は、とにかく安さを重視している方におすすめなグラフィックボードです。おすすめできる方の特徴は下記の通りです。
- 安さと言ってもライトなゲームは遊びたい
- 30fps付近でも良いので最新ゲームを遊びたい
- MMO系やレインボーシックスシージ、PS4移植作品など
結論として、新品のグラフィックボードを10,000円以下での購入はできません。つまり、前の旧世代や中古のグラフィックボードであれば存在します。そのため、10,000円以下のグラフィックボードを探している方は、VegaというRadeon系のグラフィック機能を搭載しているRyzenGシリーズのPCがおすすめです。
RyzenGシリーズは、CPUと一緒にVegaグラフィックが搭載されており、動作の軽いゲームであれば動かすことが可能です。動作の軽いゲームであれば30〜60fpsで十分ゲームを遊べます。
「予算20,000円〜30,000円の方向け」
「予算20,000円〜30,000円の方向け」は、初めてゲーミングPCを購入した方が搭載している程度のグラフィックボードが狙えます。おすすめできる方の特徴は下記の通りです。
- フルHD低画質にはなるが、幅広いゲームで遊びたい
- 最新ゲームでも低〜中画質60fps安定を狙える
- 動作が軽いゲームなら低画質144fps可能
- フォートナイト、VALORANT、オーバーウォッチなどFPS/TPS系の入門機
結論として、FPSやTPSの最新ゲームの場合は低〜中画質60fpsを狙える性能になります。また、ゲームによっては120〜144fps以上でプレイできる場合もあるものの、過度な期待はできません。
「予算30,000円〜40,000円の方向け」
「予算30,000円〜40,000円の方向け」は、ミドルクラスの下位に属するグラフィックボードです。おすすめできる方の特徴は下記の通りです。
- フルHDなら中~高画質60fps確保
- 低~中画質144fps以上のゲーミングモニター利用も可能
- フルHDなら遊べないゲームは無い
- ハードウェアエンコードで動画編集をする
クラスは下位といったものの、フルHDであれば十分な性能を備えており、最も販売数が多い価格帯になります。そのため、GPU性能も使うハードウェアエンコードを利用して動画編集する方におすすめできる価格帯です。
「予算40,000円〜70,000円の方向け」
「予算40,000円〜70,000円の方向け」は、さらにゲーミング性能を向上させた価格帯になります。ミドルクラスの上位〜ハイクラス導入の位置として捉えましょう。なお、解像度WQHD(2560×1080)の利用を考える方は、最低でも「予算40,000円〜70,000円」のグラフィックボードを使用しましょう。おすすめできる方の特徴は下記の通りです。
- 低解像度(2560×1080)のウルトラワイドモニター利用
- 高画質フルHD120fps以上のゲーミングモニターも可能
- DLSS利用の場合は4Kがいけることもある
旧世代のグラフィックボードは、ほぼ入手困難な状況になるため、基本的には最新世代のGeForceとRadeonから選ぶことになります。つまり、RTX3060ti/RTX3060とRX6600 XTの3種類程度となるため、どれを選択しても同じくらいの性能です。
RTX3060ti/RTX3060は、DLSSやFSRなどの機能を使えるため、どのようなゲームでも安定してゲームを行えるといった特徴があります。しかし、FSR対応ゲームはRTX3060ti/RTX3060と比較した場合、RX6600 XTの方が高性能です。そのため、省電力性や価格などはRX6600 XTの方が高い傾向になります。
DLSSとは、機械学習を用いた処理技法のことです。つまり、処理が効率化されることによって、低負荷で高画質環境でゲームを遊べます。なお、高負荷のレイトレはFPS低下が大きいものの、DLSSと組み合わせることによってFPSをある程度確保できるといった特徴があります。また、利用にはソフト側の対応が必要であるため、昨今ではフォートナイトやモンハンなどが対応しており、利用できるソフトはRTX2000/3000シリーズのみです。
FSR「FidelityFX Super Resolution」とは、米AMD社が提供している動画像の超解像技術のことです。3Dグラフィックスを低解像度でレンダリングし、引き伸ばして広い画面に出力することによって画質とフレームレートを両立できるといったメリットがあります。
レイトレとは、レイトレーシングという光子の動きを利用した描画方法のことです。つまり、より現実に近い描画が可能と言われています。昨今では、フォートナイトやCODなどの人気タイトルがレイトレ対応ゲームとなります。利用する場合は、一部のGTX16シリーズ、RTX2000/3000シリーズ、RX 6000シリーズのDirectX 12 Ultimate機能でレイトレが可能です。
「予算70,000円以上向け」
「予算70,000円以上向け」は、ゲーミングPCに搭載している中でも最上級に属するグラフィックボードです。
4Kゲームを前提として作られており、高画質(3,440×1,440)の4Kモニターの利用を考えている方におすすめのグラフィックボードになります。おすすめできる方の特徴は下記の通りです。
- 高画質(3,440×1,440)なウルトラワイドモニター利用
- 4K(3840×2160)ゲーミング
- とにかく最強のグラフィックボードがいい
注意点として、在庫次第によっては価格と性能が混じりあっている場合が多いため、性能が悪いグラフィックボードを購入しないように注意しましょう。
グラボはGPUによって決まる
次に、グラフィックボードは頭脳の役割を担うGPUによっても値段や性能が大きく異なります。例として、「グラフィックボードがない場合」「最低限のグラフィックボードを搭載」「高性能のグラフィックボードを搭載」に分けて解説します。それぞれ順番に見ていきましょう。
「グラフィックボードがない場合」
はじめに、グラフィックボードを搭載していないパソコンで人気3DゲームのドラゴンクエストXをプレイした場合は、標準解像度が1280×720です。 つまり、グラフィックボードが無い場合は、動かせたとしてもぼやけたカクカクな映像となるため、快適にゲームを行いたい方はストレスに感じます。
なお、標準的なノートパソコンの場合は、デスクトップパソコンと比較した際に性能が落ちてしまうため、さらに品質が下がると捉えておきしょう。
「最低限のグラフィックボードを搭載」
次に、標準的なグラフィックボードとは、GTX1650程度のスペックを備えており、20,000円程度で購入できるものです。基本的には、どのゲームでもFullHD(1920×1080)の解像度でプレイ可能です。
注意点としては、CPUとメモリがカクツキの原因になる可能性もあるため、CPUはCore i3、メモリは8GB程度のスペックは最低でも確保しておきましょう。
「高性能のグラフィックボードを搭載」
最後に、高性能グラフィックボードを搭載している場合は、滑らかな動きを実現する144FPS、VRなどでゲームを楽しめます。また、4K解像度は現在主流になっているフルHDの約4倍ほどの解像度になるため、鮮明に映し出すことが可能です。
そのため、画質がキレイになり、ゲームをプレイするうえで画質が向上することは非常に大きなメリットです。 ゲームの画面が繊細に表現され、綺麗な映像を映し出すことで、通常のフルHD1920×1080よりもゲームが鮮やかに見えます。
つまり、文字輪郭の鮮明さ、遠くの鮮明さなどが高く表現されます。グラフィックや画質が向上することにより、さらにゲームにのめり込みやすくなり、グラフィック機能や高画質を楽しみたい方におすすめです。
注意点としては、4Kでゲームを行いたい場合、4Kモニターや144FPSなどに対応できるゲーミングモニターが別途必要となるため、ゲーミングモニターも合わせて購入しましょう。
なお、4Kでゲームをプレイする醍醐味や、4Kでゲームを行う際の必要なスペックなどを下記の記事にて解説しているため、興味のある方はぜひご覧ください。
【4KゲーミングPCのおすすめ3選】必要スペックや推奨ゲームも解説
コスパ最強であるグラボの選び方

ここでは、コスパが最も高いグラフィックボードの選び方を解説します。結論として、下記のような選び方です。
- プレイしたいゲームに合わせる
- 求める解像度を考える
それぞれ順番に解説します。
プレイしたいゲームに合わせる
1つ目の選び方は、プレイしたいゲームに合わせてグラフィックボードを購入しましょう。ゲームには、フォートナイトやApexなどのライトゲームから、モンスターハンターやFF15などのハイエンドゲームまで様々な種類が存在します。そのため、マルチディスプレイ環境の構築や数年前の古いゲームを行いたい方は、20,000円以下のグラフィックボードで十分プレイ可能です。
一方で、最新の超高画質ゲームをプレイしたい方や4Kモニターでゲームをプレイしたい方は、高性能のグラフィックボードを購入しましょう。低価格のグラフィックボードでは、性能不足で使えないといった危険性もあるため注意が必要です。
そのため、グラフィックボードを購入する際は、自分の使用目的に合ったグラフィックボードを購入しましょう。
求める解像度を考える
2つ目の選び方は、自分が求めている解像度を考えておきましょう。4Kでゲームを行いたい方は、FF14(ファイナルファンタジー)、モンスターハンター、マインクラフトなどのRPGやアクションゲームがおすすめです。4Kは、映像の発色の良さやダイナミックレンジが深いことが特徴であるため、オープンワールドRPGや、アクションゲームの世界観を鮮明に映し出すことが可能です。
一方で、それほどグラフィック性能にこだわりがない方や軽いゲームを行いたい方は、フルHD解像度で十分に活用できると言えるでしょう。自分が求めている解像度を把握したうえで、グラフィックボードを選びましょう。
なお、コスパが高いグラフィックボードの選び方に限らず、下記の記事にてあらゆる観点からまとめたゲーミングPCの選び方を解説しているため、本記事と合わせてご覧ください。
コスパ最強のグラボを3つ紹介!

ここからは、コスパが最も高いグラフィックボードを3つ程度ご紹介します。結論として、下記のグラフィックボードです。
- ASUS TUF Gaming GeForce GTX 1660 Ti EVO
- MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G
- GALAKURO GAMINGモデル GG-RTX3070Ti-E8GB/DF
それぞれ順番に見ていきましょう。
ASUS TUF Gaming GeForce GTX 1660 Ti EVO
1つ目の「ASUS TUF Gaming GeForce GTX 1660 Ti EVO」は、ASUSが製造しているグラフィックボードです。ASUSとは、グラフィックボードに限らずマザーボードやノートパソコン、IoT機器などを幅広く展開する大手台湾企業のことです。PC界隈では、非常に有名な会社であるため、多くのコアなファンが存在します。
また、ハイクラス向けの「ROG-STRIX」やミドル向けの「TUF」「DUAL」、エントリー向けの「Phoenix」などのシリーズが人気です。加えて、ASUS独自のAxial-techファンという独自設計によって冷却性能を高めており、グラフィックボードの長いモデルからショートレンジモデルまで幅広く扱っています。
「ASUS TUF Gaming GeForce GTX 1660 Ti EVO」は、45,000円程度で購入でき、ほぼすべてのゲームで60fpsを超えるといった特徴があります。優秀な性能に加えて、消費電力は120Wを少し超える程度に抑えているため、非常にコスパが高いと言えるでしょう。
価格は、RTX3050のグラフィックボードと同等であるものの、性能はGTX1660Tiの方が良いといった特徴があります。ミドルクラスの中では最も優位性が高いため、どれを選べば良いか迷っている方は「ASUS TUF Gaming GeForce GTX 1660 Ti EVO」を選びましょう。
MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G
次に、「MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」のグラフィックボードがおすすめです。価格は60,000円程度で購入でき、人気ゲームを144fpsあたりでプレイ可能です。fps(フレームレート)は、「frames per second」の略語で、1秒間に出力する画像の枚数を表す単位のことです。フレームレートには、1fps、3fps、24fps、25fps、30fps、50fps、60fps、120fpsなどがあり、60fpsは1秒間に60フレーム(60コマ)で記録されることを表します。
つまり、分かりやすく言うとパラパラ漫画のイメージです。大量の静止画を書いて素早く紙をめくると、滑らかに絵が動きます。これは「fpsが高い」状態です。反対に、少ない静止画をゆっくりめくると、パラパラ漫画の動きがカクついてぎこちなく見えます。これは「fpsが低い」状態です。そのため、フレームレートが高ければ高いほど映像は滑らかになり、3D酔いしにくくなるため、快適にゲームの操作を行えるようになります。
また、最大の特徴としてはGDDR612GBという大容量のGPUメモリを搭載しているため、上位モデルのRTX 3080の10GB、RTX3070/3060 Tiの8GBを超えるといった特徴があります。GPUメモリとは、グラフィックボードに搭載されているメモリのことです。主な役割は、テクスチャ(背景画像)や様々な他のグラフィック画像を一時的に保存することです。
そのため、GPUメモリ容量に余裕があるとたくさんのデータを保存することができるため、ゲームプレイにおいてスムーズな描写が可能となります。特に最新のゲームでは、グラフィックが綺麗になり情報量が多くなっているため、GPUメモリが重要な役割を果たします。
また、4K解像度など高解像度ファイルの取扱いが増えたことでより重要と言えるでしょう。パソコンには、RAMと呼ばれるメインメモリが搭載されており、一般的なデータの保存に活用されます。一方で、GPUメモリはグラフィックに関する情報を保存するため、メモリ(RAM)と異なる機能です。
そのため、「MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」に搭載しているGDDR612GBは、フルHD解像度でビデオメモリの使用量が8GBを超えるゲーム(Microsoft Flight Simulator)の場合でも、大きな強みと言えるでしょう。また、CPUとビデオメモリのデータ転送を効率化するResizable BARに標準対応しています。
レイトレ対応の重量級ゲームを最高画質でプレイできるうえに、軽めのFPSゲームなども高フレームレートを出力できるといった機能が備わっています。そのため、高フレームレートでゲームを行いたい方や、メモリの使用容量が多いゲームを行いたい方は「MSI GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」がおすすめです。
GALAKURO GAMINGモデル GG-RTX3070Ti-E8GB/DF
最後に、「GALAKURO GAMINGモデル GG-RTX3070Ti-E8GB/DF」は、GeForce GTX 3070 Tiのグラフィックボードです。GeForce RTX 3070 Tiは第2世代 RTX アーキテクチャを採用しているアッパーミドルに相当するグラフィックスカードです。そのため、GeForce RTX 3070 から高速なメモリに強化されており、ゲームやクリエイト作業などで高いパフォーマンスを発揮します。
また、価格は80,000円程度で購入でき、人気ゲームを高フレームレートでプレイできるうえに、4Kゲームにも対応可能です。なお、1つ下のRTX3070モデルと大した価格差は無いものの、ファンブレード「ウィング」を採用した冷却ユニットと、セミファンレス機能「Silent Extreme」テクノロジーの組み合わせによって、温度管理精度が高いといった特徴があります。
メモリ帯域幅の強化によってレイトレーシングゲーミングがより身近な存在となっているため、よりリアルなグラフィックを追求したいゲーマーに最適と言えるでしょう。クリエイター作業を行う場合は、高いグラフィック性能と8GB GDDR6X のグラフィックスメモリを備えているため、コストパフォーマンスが高く発揮されます。
リアルなグラフィックを追求したい方や、3DCGのレンダリングや動画エンコードなどを行う方に「GALAKURO GAMINGモデル GG-RTX3070Ti-E8GB/DF」をおすすめします。
コスパ最強のグラボを持つゲーミングPCをそれぞれ紹介!

ここでは、コスパが高いグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCをご紹介します。結論として、下記のゲーミングPCです。
- ASUS ROG Strix G10DK
- GALLERIA XA7C-R36
- GALLERIA ZA7R-R37T
それぞれ順番にご紹介します。
ASUS ROG Strix G10DK
はじめに、「ASUS ROG Strix G10DK」はGTX1660 Tiを搭載しているゲーミングPCです。価格は150,000円程度で購入でき、コスパの良いゲーミングPCとなっています。CPUは「Ryzen 5 5600G」6コア12スレッドを搭載しているため、複数のタスクを行う際にパフォーマンスが向上するといった特徴があります。グラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce GTX 1660 Ti」を搭載しており、人気ゲームをフルHD解像度で楽しめる性能です。
また、ケースは近未来的なデザインとなっており、効率的で強力な冷却性能を持ち合わせているため、ゲーマーのために作られた設計となっています。加えて、豊富なインターフェースにより、VR機器の取り回しも簡単に行えます。価格は安くてコストパフォーマンスが高いため、コスパを重視している方は「ASUS ROG Strix G10DK」がおすすめです。
GALLERIA XA7C-R36
次に、「GALLERIA XA7C-R36」は、GTX3060を搭載しているゲーミングPCです。価格は200,000円程度で購入でき、CPUのCore i7-10700はCore i5シリーズの上位版になります。そのため、ゲーム適正も高くグラフィックボードの性能を活かしやすいといった特徴があります。
グラフィックボードのGeForce RTX 3060 Tiは、「VALORANT」をはじめとする最新ゲームをWQHD(2,560×1,440)解像度で快適にプレイできる性能を誇っており、フレームレートを重視するFPS、TPSプレイヤーにおすすめのGPUと言えるでしょう。
WQHDとは、画面解像度の一種で「Wide Quad-HD」の略語のことです。解像度は「2560×1440」であるため、一般的なモニターのフルHDの「1920x1080」と比較した場合は、画質が滑らかで美しく見えるなどの特徴があります。
そのため、写真を拡大して細かな補正を行う場合や、高解像度の映像を楽しむにはフルHDよりもWQHDの解像度が向いており、ゲームにのめり込みやすくなるといった特徴があります。
また、複数のウィンドウを小さなサイズで開いた場合でも、文字や画像などが鮮明に表示されるため、事務作業を行う方にとっても最適な解像度と言えます。加えて、ゲームをプレイしながらゲーム実況動画を配信したり、動画配信をしたりする方にもおすすめです。
対人戦を高リフレッシュレートでプレイする方やマルチタスク作業を行う方は「GALLERIA XA7C-R36」を選びましょう。
GALLERIA ZA7R-R37T
最後に、「GALLERIA ZA7R-R37T」はGTX3070Tiを搭載しているゲーミングPCです。価格は300,000円程度で購入でき、ゲームや動画編集などを快適に行える最高スペックを搭載しているゲーミングPCです。
ゲームへの対応力は非常に高いため、Apex Legendsやフォートナイトを高フレームレートでゲームプレイができるといった特徴があります。多くのゲームを4K解像度で快適に行えるため、解像度を高めながら高リフレッシュレートで快適にゲームプレイが可能です。
しかし、高リフレッシュレートでゲームをプレイする場合は、高リフレッシュレートを出力できるゲーミングモニターが必要になります。リフレッシュレートとは、単位時間あたりにどれだけリフレッシュ(更新)するかの値のことです。
単位はHz(ヘルツ)で表され、60Hz表示が一般的なPC用液晶モニターでのリフレッシュレートです。反対に、fps(フレームレート)はゲーミングPC側で送信する画像の枚数に対し、リフレッシュレートはモニターが出力する画像の枚数を表しています。
つまり、240fps出力できるゲーミングPCであっても、60Hzしか出力できないモニターであれば、60fpsでゲームを行わなければいけません。そのため、モニター側でリフレッシュレートを確認しておくことが重要になります。
「GALLERIA ZA7R-R37T」は、ゲーム実況や動画編集など、幅広い用途にも対応しているため、最も推奨するゲーミングPCと言えます。様々な用途で使用したい方や、ゲームを最高の環境でプレイしたい方は「GALLERIA ZA7R-R37T」を購入しましょう。
グラボのコスパを考える際の注意点

ここでは、グラフィックボードのコスパを考える際の注意点を解説します。大きく分けて「価格だけで判断しない」「CPUとの親和性も考える」の2つ程度です。それぞれ順番に解説します。
値段だけで考えすぎない
1つ目の注意点としては、グラフィックボードの価格のみで判断しないようにしましょう。グラフィックボードの価格が安いからといって、コスパが高いわけではありません。なぜなら、価格が安いグラフィックボードの場合は、機能的や性能的など、ゲーム向きで無いものが多く存在しているため、快適にゲームは行えないからです。
また、スペックの低いグラフィックボードでは3Dグラフィックのゲームを行う際に、画面がチラついたり操作が遅延したりなど、動きが不安定になる場合もあります。プレイしたいゲームに合わせてグラフィックボードを購入しましょう。
CPUとの親和性まで考える
次に、グラフィックボードの性能に応じた「CPU」も重要です。CPUとは、PCの司令塔の部分になるパーツのことです。基本的に、PCで最新ゲームを動かす場合、映像表示だけでなく、キャラクターの位置情報や音データなど、同時にすばやく複数のデータを処理しなければいけません。
つまり、CPUの性能によって処理速度が変わってくるため、ゲーミングPCにはある程度高い処理能力を持ったCPUが搭載されていることが大切です。
記事のポイントまとめ
本記事では、コスパが高いグラフィックボードの特徴や選び方を解説しました。結論として、プレイしたいゲームに合わせてグラフィックボードを選びましょう。
APEXや、フォートナイトなどの高リフレッシュレートが求められるゲームを行いたい方は、40,000円程度のグラフィックボードを選びましょう。
一方で、グラフィック性能をあまり気にせず幅広いゲームを遊びたい方や、動作が軽いゲームを行う方は20,000円以下で購入できるグラフィックボードを購入しましょう。なお、下記の記事にもコスパの高いゲーミングPCをご紹介していているため、本記事と合わせてぜひ参考にしてください。